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松の香り





電池がころころ転がって、

水の中に落ちた。



それで、

その水に挿してあった

枝をほどき、

水切りをし、




夜に生けようと思っていた

正月の花(枝)を生けた。








もともとユーカリの束があった。



そちらも切りもどし、

水を新しくした。








瑞光松。若松。 根つきの松。


 
銀のはさみで切る。


 
松の香り。







─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-30 08:00 | 言葉と本のまわり

Sさんの庭



祖父母の頃から長いことお世話になっていた庭師のSさんは、
奥様の看護と、ご本人が体調を崩されたことが重なり、
ここ数年は療養につとめられ、
お仕事をお休みされていた。

庭は、お世話をしてくださる庭師さんがたで変わる。
実家に、Sさんの代わりに、
はじめの年にいらした庭師さんがしてくださった庭は、
雑然とした。
仕方がないと思った。


自然に群生していると思っていた
石の脇の葉ランやらは、荒れた。

Sさんが世話をしていた間の
葉ランは、つや良くいい姿の、
石の脇はきれいな日陰であった。


松も、枝振りは同じなのに、
葉もまばらに見え、
庭は、まとまりなく感じた。



一見、整えられたように見えたつつじたちは、
何人か庭師さんが入れ代わり、
年が過ぎるごとに、
順に花付きが悪くなり、ついにほとんど付かなくなった。
長い年月で、こんなことはなかった。


飛び石の間の苔も、乾き、
ふかっとしたいい苔でない苔にかわった。



庭師さんは、2、3人でいらっしゃるが、
ここ2年ほど来て下さる庭師さんのリーダー?は若い方だった。

その方がはじめて手入れされた時、
その前の雑然とした感じは一掃された。

植栽を変えることなどないのに、
どことなく若くモダンで、
すっきりとして、

道路から玄関までの小道の生垣のラインも、
すかっとし、
この家の庭もこんな表情になるのかとわくわくした。

最初の頃なんとなくつたなかった線も、
だんだんプロになって、
職人さんの成長まで感じられ、感動した。


ただ、樹木の精気は元に戻るに至らなかった。
もう弱ってしまったのだ、と思った。




今年の終わりは、
お休みされていた庭師さんのSさんがされる。

「「どうしてもやらせてくれ」って言っていたぞ。」

と秋に父が言っていた。



以前、
私が何にもわからず、
何気なく見えていた庭は、
主張せず、偏らず、瑞々しくあった。

Sさんだろうと思う。


なんでもないと思っていた庭は、
Sさんが丹精されていた。

あの庭は、
実家の庭だが、
Sさんの庭だ。

木も、花も、草も、土も。
苔も。

Sさんが咲かせていた。



木々は土はどんなに喜ぶだろう。

私もうれしい。











※しかし結局Sさんは来ることができなかった
by moriheiku | 2007-12-29 08:00 | 言葉と本のまわり

西の風 風速4


西の風 風速4






 
グレーの空に、東へ雲が流れていく。




桜の枝先は風に揺れている。









─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-28 08:01 | 言葉と本のまわり

ドリル



手にけがをした。
右の薬指。

私は、女でこのくらいの大人としては、
小さなけがが多めではなかろうか。
お料理でけが、しないのに。


新幹線で右腕にコブを作る、とか、
扉にぶつかって三度も顔に傷を作る、とか。

思わぬ場所で。
思わぬことで。



あ、日常でないことだからか。



今日は、
ドリルでネジ釘を打ちこんでいて、
貫通した先が、右の薬指にささった。

どうしてこんなことしてるのかしら。

指を貫通せずよかった。




はめていた手袋の薬指に血がたまった。

いたい。



おせち料理をつくらなければならないのに。





─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-28 08:00 | つれづれ

わかいこころ




人の肥料になることは、

満たされないことのように思うなんて。



若いのかな。


あのひと。





かわいらしいこころ。






─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-26 08:00 | 言葉と本のまわり

深層筋



笛って、

フィットネスに例えるなら、

表面に見える筋肉を形作る運動でなく、

深層筋を鍛えるみたいなところがある。



芸も様々でしょうが、

絵や彫刻や映像にも中には見られるように、

自分の自堕落さや弱さ、そういうものを芸術に転換するものでなく。


笛は、

フィギアスケートみたいに、

心身とも鍛えられた上でないとできない芸のようだ。




心身の深層筋がしっかりした上のもの、

ってところが、

甘えがなくていい。



ダメさを芸に転換する部分のないことが、

逃げに走らず、

いさぎよい。




逃げに走れないので、

ごまかせない。


できないものは、できない。





苦労せずいいところまでできてしまうものは、

自分ができるようになっていく過程もわからず、

淡々としたものだ。

さして鍛えられることもない。





─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-23 08:00 | 音と笛のまわり

メル・トーメのバードランドの子守唄 柳、ささやき、エトセトラ




ジャズはモダンが好きなんだけど、

メル・トーメのバードランドの子守唄は、別格。

私の中の星。



バードランドを唄う時は、

今も、メル・トーメで唄う。

はじめっから最後まで。




若いメル・トーメでなく、

年をって少し声の枯れてからの声と、あのピアノが好き。




あんな、きらめきってあり?

星の数ほどの Lullaby of Birdland のうちで。



やさしく韻をふむ歌詞も甘くて大好きだし。



出だしだけ、

若い頃のメル・トーメ、シナトラのようなロマンティックなテナーではじまる。

でもその中にも、その後のきらめく音たちを予感するチャーミングな表情。


そこからは翔けていくのよ。

最後まで。




昔、

初めてコピーした、ジャズピアノだ。


あんなにフェイクがそのままついた楽譜はないので、

スローーーーーなサラ・ボーンの Lullaby of Birdland でコードを聴いて、

楽しく夢中でメル・トーメと歌うジョージ・シアリングのピアノをうつした。




メル・トーメのバードランドの子守唄を聴きながら、

ピアノを弾きながら (できるだけ近くなるようにしながら)、

唄いながら、


最後のスキャットが済む

シャドゥダドゥディドゥディドゥダドゥダドゥダダ イェーー

と、


シャンパンのきらめきのようなメル・トーメと演奏に、

ライブの観客になって口笛と拍手を贈る。





今はピアノ。一音も弾けない。


あんなピアノが弾けるなら、

また爪を切ったっていいわ!





─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-22 08:00 | 音と笛のまわり

金管の輝かしさ




このオーケストラは、

金管が弱い。




オーケストラは、

サッカーや野球のように、

メンバーを替えることはない。





このオーケストラを聞く機会がある毎、

金管、特にトランペット、トロンボーンに、

ああ、とうなだれる。






金管楽器の


晴れやかさ。 輝かしさ。




かの国の、あのオーケストラの、金管の晴れやかさ。



オーケストラのふくよかな中低音に、


後列の、輝くばかりの金管の響き。



その日、日本ツアー最終公演を終て、

帰国していった、





あの金管の輝きを。







─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-18 08:00 | 音と笛のまわり

ラベンダーで咳、緩和


先々週、
顔面の下の空洞、副鼻腔から、
レバーのような血のようなかたまりがどろっと落ちてきた。

鼻は通っていて、鼻で呼吸はしてた。

なにか悪いものを、鼻の奥へ吸い込んだか。
お洗濯洗剤の粉とか。ちょっと思い当たるフシあり。

で、熱と頭痛とめまい。その後は咳。
悪いものが喉に伝い、喉を荒し、咳になったかな。


ただ、鼻で息はできるし、
鼻はあまり気にしてなかった。

しかし、咳が出はじめてから眠れない。

呼吸の、息を吐くときはなんともないが、
息を吸い込むときにかならず喉がむずむずして、
全然眠れない。


風邪薬や、咳止め薬を飲んだけど、
咳が止まらない。

薬局で購入したせきの元に効く「セキピタン」。
飲むと、毎回ものすごいいきおいでせきが出るんですけどー。これって。
合わないみたい。せき出し薬になってしまった。



これが風邪なら、
周囲に菌を撒き散らすといけないので、マスクをしていた。
そしたらそのマスクのこすれるところに、
できものができてしまった。

マスクのふちや、マスクのプリーツに皮膚あたるところに、
大人にきび・・。
マスクがこすれるところも少しひりひりする。

あーん。



そうだっ。

にきびにはラベンダー、って聞いたことある。


試すチャンス。




精油は、濃縮エキスなので、
通常キャリアオイルなどで希釈して使う。

しかしラベンダーやティートリーは、
希釈せず、直接皮膚に付けることのできる数少ない精油。

ラベンダーの精油は、やけど、虫さされ、にきびに直接使われる。
ラベンダー精油の鎮静、鎮痛、消炎、殺菌作用はよく聞くところ。

ティートリーも、アボリジニの人々が昔から使ってきたもので、
殺菌、消炎効果があるそうだ。


私はティートリーの精油は持っていないけれど、
ラベンダーは、いつもあるじゃないの。

チャンス。



夜、お風呂から出た後で、
ラベンダーの精油をにきびのところと、
あとマスクがこすれていたところにもちょっとつけた。


そしたら。


その途端、何がおさまったって、咳が、止まった。

びっくりした。



しばらくせきが出ないときがなかったから。

久しぶりにせきを忘れた。



ものすごい鎮静効果。


そうだ。 ラベンダーって、呼吸器系にもいいのだ。



唇の少し上の、マスクのプリーツがこすれたところにつけた精油がよかった。
鼻からラベンダーを吸い込み、
鼻の奥、副鼻腔がすっきりし、せきが止まった。

ラベンダーが揮発してしまったあとは、
またせきがでた。


そこで、また一滴の数分の一くらいのラベンダーをつけると、
せきが止まる。

おかしいほど。



久しぶりに眠れたわ。


にきびとマスクのひりひりはおさまった。




なーーるほどー。
これまで精油は、気分に作用する部分を期待して使っていたが、
こういう使い方を実感できてよかった。

あるハーブティーを飲むとき、
その湯気を吸い込んでいると鼻が通るとは思っていた。


せきの緩和にラベンダーを吸い込む作戦は、
ラベンダーの香りがただようのが周囲に申し訳ないので、
外ではちょっとと思うけれど。
家の中なら、これはいい方法の一つと思った。


品質の良い精油を選んで、
精油を、気分以外の部分でも、活用しようっと。


病院へも行きなさいってことだけど。




アロマテラピーのレシピ12か月

前に購入したこの本は項目が、安眠、肌のかさ付き、筋肉痛など悩み別になっていて、
ひとつの項目に対してお風呂、マッサージ、クリームなど、
いくつかのアロマ処方が紹介されてる。

精油を活用したい人、精油の組み合わせを知りたい人には役に立つ。
かわいい本だし私には見ているだけで楽しいけれど。

かわいく親しみやすい見た目のこれは、思っていたより、
もっと深く使える本かも。むむ。








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by moriheiku | 2007-12-15 08:00 | 香 生薬

革袋


おおべしを、吹く時は、

おへその下あたり。

丹田の前のあたりに、

息の水が入った革の袋があるイメージで、


その袋をいっぱいにしたさらにもうひと息、

息を吸い込んで、

袋をもっとふくらませて、


そのまま息を出すようにすると

これまでよりずっと長く息が続く。


そのまま腹筋で一気に、おなかの袋から息を出すと、

高いヒー、鳴りやすい。



と感じた。





先回のお稽古にいらした先生のおっしゃった指のかたちにして、


その前の前の回にいらして、

お稽古してくださった先生がおっしゃった、

「力じゃない」こと、

「息をここ(下腹部)からそのまま出す」 そのように息をするように気をつけながら

おおべしを練習していたら。



なんだか急に、

おおべしが、少し、できるようになってきた。



そうして吹くようにしたら、普段の音が、

少しだけど今までより鋭く?強くなっていたので、

思いがけなくて、自分でびっくりした。



ほんのわずかな変化だろうけど。


自分で普段の音を吹いて、

思わず、聞き違い? と、何度か口から笛を離した。




─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2007-12-11 08:00 | 音と笛のまわり