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威風堂々




兄夫婦の子供、甥のしずくは、赤ちゃんで、
まだおすわりができない。



しずくは、
少しだけよそゆきの、
あたたかそうな苔色の服を着て、

こんばんはを言いにいった父の部屋の床で、
ころんと転がっていた。



だんご虫みたいに、
くるくるなでると、まん丸くなりそう。




母と互いに作ったおせちを交換した帰り。

車のライトが、低い山のカーブを曲がって、
樹木を一部だけを照らすから、
樹木のトンネルの中をくぐっている気分だった。



今年、
順に埋めていって、追いつかなかった記事、数日分を、
今年中に埋めることができそう。


あと、1分で新年。

テレビ画面の中で、オーケストラが、
エルガーの威風堂々を演奏している。



さようなら。

おめでとう。








─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-31 08:00 | つれづれ

初雪




30日は、初雪が、ひらりひらりと舞った。



ベランダのばらが、3輪、咲いている。


お正月に、ばらの花が残っているなんて。

かわいそうなことをした。



他県で、明けてすぐ始動するものがあったため、

12月後半は、未明に家を出る日がつづき、

ぱたぱたした。




そのおかげで、

毎日、夜明けを見て、

ある日は、太平洋と富士を見て、



29日で用事は終わり、

今日が来た。






ありがと。




─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-30 08:00 | つれづれ

ゆるく打つ波



31日。

実家へ作ったおせちを交換しに行った。



暮れる前に近くについて、海を見た。



堤防の上に乗って、足の下に、

堤防をゆるく打つ波を見た。



ただ、波が揺れるのを見た。


透明な、泡と、水と。 




何も思わず、 誰のことも思わず。 揺れる、水を見た。




このままコンクリートに頬をつけて、眠りたい。



遠くから吹いてくる風で、コンクリートが冷えているから、

下りて、

実家へ行った。





─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-29 08:00 | つれづれ

今日は煮しめ他を




31日。大晦日。おせち作り。


昨日の祝いざかなにつづき、今日は、煮物を中心に。

・煮しめ
・高野豆腐の含め煮
・手毬麩の含め煮
・紅茶豚
・松葉銀杏
・亀甲椎茸の甘煮




お正月だけの御膳。

お正月用のお重。屠蘇の組み。椀。羽子板のお向こうの皿。独楽の箸枕。etc.

お麩をきれいに色の糸にして巻いてある手毬の麩。
粒の揃った里芋を揃えて、亀甲(六角)に剥く。
紅の京人参を、梅に抜き、包丁で斜めに花弁をつけた。
きぬさやを矢羽に切る。
高野豆腐を、扇のかたちのもっそうで抜く。
細くした柚子を松葉に組む。
銀杏を松葉に刺した。

おせちとは贅沢なものだな。

その手間も。


丁寧につくるとやっぱりおいしいので、
手抜きしながらも、いつもよりは少し丁寧に作った。


今年こそ!おせちは作らないぞ、
自分でかける縛りから逃れて。

毎年そう思うけど作っている。

ばたばたしながら。


そして、
きれいな揃いの六角になるように里芋をむいていたり、
ちょきちょきと、ひたすら絹さやを松葉にしたり、
三葉を結んだりしていられることを思う。


今年は、太めの京人参が手に入り、梅のかたちが多く作れた。

柚子はあまり形が揃わなかったから、
いつつだけ釜にした。
交換したら、よろこんでくれるだろう。 たぶん。




家の中が椎茸くさい。
花の香りよりするくらい。。


あとは、いただく時に、何かを作る。




─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-28 07:50 | つれづれ

祝いざかなを中心に



30日。おせち作り。

今日は、祝いざかなを中心に作る。


・たたきごぼう(ごぼう、ハスの2種)
・黒豆
・たつくり(ナッツたつくり)
・栗きんとん(普通のきんとんと、リンゴきんとん)
・数の子
・ゆり根の茶巾(白と赤ワイン風味のツートンカラー)
・紅白なます(米酢と干し柿のなますと、レモンとオリーブ油の洋風なます)
・菊花蕪
・梅酒の寒天


電子レンジ様のおかげで、非常に早くできる。
たたきごぼう(とハス)の下茹なども、レンジ。
なんといってもたつくりをからりとさすのが、
短時間で、炒る時の苦手な魚くささも少し減る。感謝感謝。

あっという間な上に洗いものは激減。
電子レンジ様様。


明日は煮物系を作る。
煮しめ、高野豆腐、紅茶豚、等。



今週は忙しいとわかっていたので、
その前に、作りおきできる常備菜をまるでおせち料理のように、いくつも作っておいた。
こちらは洋物が多かったが。
それで今日(30日)からは、なんだか二度目のおせちづくりのようだ。

掃除は忙しくなる前に少しだけ(!)丁寧にした。
しかし、いかんせん、早すぎた。。。
磨いた蛇口も曇る。
が、まああとは明日ざっと済まして終わり。




花を生け直し、
鏡餅を飾った。


明日(31日)は、夕方前には実家へ行き、作ったものを交換して、
夜はできるだけ早めに戻ってきたい。

母の昆布巻きが一番好きだから。




─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-27 08:00 | つれづれ

朝日




今週は、夜明けを見た。


電車の窓から。

車の中で。



雲の下が、一番金にかがやいているところ、

あそこの下から、

朝日が昇る。




─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-25 08:00 | つれづれ

富士山




仕事で他県へ。

下のほうまで白い富士山と、太平洋が見える。


波が横に長ーーーーーーーーい。

ながーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい。

ながーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい。



湾の中なら、一つの波の長さを字面でいえば、 ながーい  くらい。




ここは太平洋。
腕をいっぱいに広げて、その左はしから、右はしまで、海だ。


きっと地球が丸いことがわかる海だ。



波消しブロックも、ほとんどない。



窓を開けると息ができないほど強い風で、
今日は、ここは、小さなヨットは走れない海。



はるか先は外国。








田子の浦ゆ、の和歌を思い出していた。



白い富士と、続く浜で、


旅はいいね。





─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-22 08:00 | つれづれ

季節はずれ




 
まだバラが咲いている。

信じられない。

ベランダのバラ。


今月の半ばに、つぼみが数個のついたまま残っていたのは、
もう咲かないと思っていた。


今年、私が世話をしないでいたのがいけなかった。


夏には、葉の色が悪くなり、
力をなくして、
良い季節に咲ききれなかったから、遅れて、今咲いている。



枝を剪定し、休ませてあげなければいけないこの季節に、
花を咲かせてしまって。
申しわけない。


どうしよう。切れない。切ろうか。
開きそうな蕾がある。


細くなってしまった茎に、きれいな花びら。



草花はそういうもので、

私が、いけなかった。





─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-20 08:00 | つれづれ

正月の木


 
12月24日。

家にオニのように花材が届いた。

正月視野のものだ。

ふだんどおり、
しぶいにもほどあるという素材の選択だが。
使いようでどうとでも。


にしても、長いな。

というのも
落ちついた金に塗られた柳、2メートル弱。
もともと赤い肌の柳、2メートル強。


枝の張るものは背高い、
だが、線の柳は、長い。
高いというより、長い。それで。

長いわ。



かたい芽の梅は、1.5メートルほど。

先日のヒメミズキは、冬の風情がよく、
あればとお伝えしたところ、再度もってきて下さった。



葉も落ちた、ひとかかえのヒメミズキは、背丈ほどの高さ。
繊細な枝が重なる、冬寒にけむる森だ。

そこに柳の金と赤の線が少しだけ入り、梅の直ぐな枝が見え隠れすれば、
それで正月。
しぶい、が。


でも落ちついた色ではあるが、金と赤が入るし。

お正月直前に水引を数本流せば、すがすがしいだろう。




梅もヒメミズキも、まだほんの2ミリくらいのかたい芽だ。

芽がふくらみ、開くのは、お正月があけてしばらく経ってから。


そのときは、
憂鬱な気持ちに、
初春のすがすがしさを、そそいでくれると思う。






季節はずれているけれど、
普段用に、香りのある白いユリも4本購入。
りんは6つづつ。
今の季節、寒い室内なら、順に咲き、
10日ほどユリの香り。


生花店さんは立派な苔梅も持っていらしたので、これは実家にあげる用に。
あと松、数本。こちらも実家へ。



─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-19 08:00 | つれづれ

あんたの味方やで



 
あの人は、まだ  こどものようなところがある。




さて、作家 田辺聖子さんのインタビューの録画を見て。(NHK『知るを楽しむ』)


田辺さんの旦那様、カモカのおっちゃん川野さんは、亡くなられる少し前、
病院のベッドで田辺さんに、忘れられない言葉を言ったそうだ。


いつものように、夕方、仕事を終えた田辺さんは、
入院中の川野さんのもとへ行った。

脳梗塞の発作を繰り返し車椅子の生活が何年か続き、そして舌癌。
呼吸もままならなくなり、川野さんはもう長くない。


十一月、ある日、

“広い窓の外は半分、夕焼け。
 そんなつもりはなかったのに傍の小椅子に坐り、
 おだやかな表情の彼を見るうち、
 子供のように顔が歪んで涙が出てしまった。
 彼は私に目をあて、ゆっくりと一語ずつ
 くぎりながらつぶやく。

 < かわいそに。 ワシはあんたの。 味方やで。>”



“「なんで、そんな、五・七・五で言うのん。」”


ふふふ。



それが、川野さんの最後の言葉になったそう。


“ 「かわいそに」 がまずあって 「わしはあんたの味方やで」
 どんな強情な心の猛き女でもホロッときますからね。”

“まずかわいそにを頭にふるというのが心憎いなと”
 
“でもおっちゃんは、そういう作為的な男じゃありませんから
 思わず知らず口から出たんでしょうね。

 私が顔を歪めて泣いていたからじゃないですか。

 あれ涙出してる。じゃ、ただ今が、やっぱり。
 こいつの一番のね、大変な土壇場、人生の土壇場なんだなと、
 心なき見にもあはれは知られけりで、わかったんじゃないですか。”



田辺さんは、川野さんのことを、


“人間て、こんなに優しくなれるのかと思った。”

“おっちゃんの優しみというのはいっぷう変わっていて、
 太陽のぬくみ、地熱のあつさ”


とおっしゃっていた。




ワシは あんたの味方やで。

死後があるかはわかんないけど。
死んだあとも味方やで、ということだろう。




「かわいそうに」


そんなふうに思ってもらえて。



「あんたの味方やで」


そんなふうに。


誰かのことを想う。





欠点なんか、欠点じゃない。


あの人に、そんなふうに言ってあげたい。




でも私は甲斐性(精神的にも)がないので、

私がそんなこと言っても、説得力がないね。


でも。 味方をしてあげたいんだよ。







─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2006-12-18 08:00 | 言葉と本のまわり