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相聞 自然が混じる歌




雨が降ったり、晴れたり、風がどーんと吹いたり。
春になるから空が不安定。


 雷神も少し動みてさし曇り雨も降らぬか君を留めむ
 (なるかみもすこしとよみてさしくもりあめもふらぬかきみをとどめむ)


 雷神の少し動みて降らずともわれは留らむいもし留めば
 (なるかみのすこしとよみてふらずともわれはとまらむいもしとどめば)


「雷が少し鳴って 曇ってきて 雨が降らないかな そうしたらあなたを引きとめられる」
「雷が少し鳴って雨が降らなくても ぼくはいるよ 君がひきとめれくれたら」  

ただこれだけの歌だけど。

くさくない相聞。
自然が混じる歌はいいな。
by moriheiku | 2006-02-27 08:00 | 言葉と本のまわり

どこかで会っただれか




能管のお稽古の申込も済ませたので、
今日近くにいた数人に「あのね、能管習うことにした!」と打ち明けた。

コーナーさんはじめ皆が口々に合唱のように「似合う~」「似合う」「似合う~」と。
え~~~、そうなの~~~?

受付の方にもそう言われた。



「私が何かをしたいって願うこと滅多にないから」と言ったら、
年配のコーナーさんがすぐ「ほんとうだ、めずらしい。」とおっしゃった。
ドバイさんは「そうなの~?」なんて言っていたが。
コーナーさんは私のなにかをいつの間にかわかっていらっしゃる気がする。
by moriheiku | 2006-02-24 08:00 | 音と笛のまわり

香の煙 脚つきの家具





掃除をし、香を焚いた。


季節が移った。

香の煙が、冬とは昨日までとは反対のほうへゆらぎ、流れるから。



風通しのよいすみかが好き。風が通ることが何にも勝る。

だから冬でもほとんど開け放している。



今日は天気がよく、暖房もつけていない。

風がわたる季節がやってくる。



脚のついた家具がいい。風が通るから。

どこかに定住をしたくないが、理想の住まいは、寝殿造り、あるいは初期書院造。
by moriheiku | 2006-02-22 08:00 | つれづれ

月と風




さんちゃんの腹の中の赤子の横顔(画像)は、
お兄ちゃんのりょがおに似ていた。


風が強く、恐ろしい音を鳴らしている。


ぱお(実家)から愛読書『原色 日本の美術』4冊を持ってきて、
別の4冊をもって帰った。




夜、山を越える時、墨のように黒い山の端に、
丸く澄んだ白い月が浮かんでいた。


海は鏡面のように輝き、
月を映している。


木々が揺れているのを見なければ、
風などないように見える。



途中のくねくね道で、ふと木が途切れ、段になった田が現れた。

横に細く小川が流れ、こちらも月を映して光る。


昼間なら、草に埋もれたそこに流れがあることも気付かない。
by moriheiku | 2006-02-12 08:14 | 言葉と本のまわり

赤いドレスのオペラ歌手



未明に目が覚めた。


赤いドレスのプリマドンナが、目の前の画面いっぱいに歌曲を歌っている。

情感をあふれさせ、のどを身体を鳴らし、たたみかけたたみかけるように今。

その歌声にさらにどこかから別の歌声が重なり、、、


そこで目覚めたら、犬が外で鳴いていた。


ヲォウーーーー~~~~~~~~ッ、ヲォウヲーーーーーーーーー~~~~~、
ヲゥヲーーーーーー~~~~ゥ、ウヲォウーーーーーヲウヲォーーーーーー~~~~~~、
ヲォウーーーーーーーー~~~~~~~~ッ、ヲヲヲォーーーーーーーーーーー~~~~、

これか。オペラ・・・。


近所のビーグル犬、ビグが、暗闇の中、何かにむかってずっと吠え続けていた。
さすが猟犬の吠え声は違うよ。夢の中でオペラに変換されるほど。
バカ。バカ。バカのビグ。おりこう。
by moriheiku | 2006-02-04 08:30 | つれづれ

喜びとつらさがまじってある


airさんのお嬢さんの赤ちゃんが、もうすぐ産まれる。予定日は4、5日後。

airさんの旦那さまは今は自宅で過ごしていらっしゃる。
赤ちゃん誕生の日に間に合いそう。

喜びとつらさが同時期にやって来る。

お嬢さんは年末に東京から帰省し、一度戻るつもりだったが、
そのままairさんご夫婦のいる実家で過ごしている。
こちらで赤ちゃんを産む。

お嬢さんの旦那さまもいいよ、いいよ、行っておいで、と言ってくれている。
お父さんと過ごす時間を思って。初めての自分の赤ちゃんになかなか会えなくても。

airさんは、命の火の期限が近づいている旦那さまと身重のお嬢さんと、
「でもそれだけじゃないのよ。あの子(お嬢さん)犬まで連れて帰ってきてるの。もう!」
とおっしゃっている。
もう以前のようには目に涙をためず、おっしゃる。

赤ちゃんは、airさん家族に喜びを連れて産まれてくる。
airさんの旦那さまは赤ちゃんを見られるか。初めての桃の節句には居られるか。
姿を見て、触れて、愛情が深くなっていく時、去らねばならない。
airさんはその中心にいつづける。

誰でも今、死ぬかもしれない。私も。
でも命の期限を切られるということは、そういうことか。
by moriheiku | 2006-02-02 00:00 | 言葉と本のまわり