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川面 冬



引き潮の河口は広い浅瀬となって、
水底に潜っている石が、ぽつんぽつんと頭をのぞかせてる。


人の頭ほどのその石のひとつひとつに、
一羽づつ、鴨が乗ってる。


石を分けて流れる水と石と鴨を、
鉄橋から見てた。
by moriheiku | 2013-12-01 08:00 | つれづれ

海岸



短いトンネルを出て、
海岸沿いの道を走る車としばらく並走。

斜め向こうになじみの山容と、あのビル、スポーツクラブの屋根が見えてきて、
電車はなめらかに駅にすべりこむ。

ホームから見える、海に向かう道の交差点の信号はいつも赤。
by moriheiku | 2013-08-19 08:00 | つれづれ

海 電車



日本中にあるなんでもない家やお店の続く街中をしばらく走ると、
街に海の気配がしてくる。

車窓から海は見えなくても、海が近いとわかる。

数分ぼんやり乗っていると、家々が減り緑が増え、時々南に一瞬光るのは海。

ふたつ目の駅を過ぎて、
駅近くにせめぐ家並を過ぎたら一気に松と海。

遠い岬にかすむタンカー、マリーナのヨットのセールの林、黒い松のシルエット。

線路脇の雑草に風をおこして走る海沿いの電車の、
いつもは山側の緑を私は見ているんだけど、

今日は海を見たよ。
by moriheiku | 2013-08-18 08:00 | つれづれ

水の印



空気はカラカラ。
昨夜、夜の内に弱雨があるかもの予報を見たが、
朝起きて玄関を開け外を見ても、地面に濡れたあとはなかった。
乾いたのかも。


青い空に長く飛行機雲を引いて、飛行機が飛んで行く。
上空の湿度の高い印。

あんなに上の秋色の空は、今日は水気が多い。
by moriheiku | 2013-08-17 08:00 | つれづれ

ハンサム



骨格がきれい。

太い骨。顔と同じ幅の首。

女性にはないもの。

軽く走る姿もよく、

枯れてきた姿もまた良い。

あなたのような人をハンサムと言う。
by moriheiku | 2013-08-16 08:00 | つれづれ

山 瞳が洗われる




乾いた瞳に、山の空気の水が流れて、瞳が洗われる。
by moriheiku | 2013-08-15 08:00 | つれづれ

ヒグラシ



ヒグラシの響く山と谷が、遠くないことは幸い。

姿の見えないウグイスが響いて、ヒグラシが響いて、
腕は山の空気の水をかきまぜながら、
緑の山を下る。
by moriheiku | 2013-08-14 08:01 | つれづれ

あたりまえの街



ありふれた夜の乗用車のハザード、高架のカープ、側溝のコンクリートの欠けですら,
どこを見ても美しく見えてどきどきするこの景色が、

私のあたりまえの風景になり、その美しさに気づかないようになるまで、
この街に住みたい。
by moriheiku | 2013-08-13 08:01 | つれづれ

テリーヌ ゼラチン



今年、お菓子作りと連動して、
ゼラチンを使ったテリーヌなど、
ゼラチン、ゼリーもののお料理に熱心。

お肉や魚介のパテ系テリーヌはほとんど作らず、
透明感があり断面の美しいゼラチンのテリーヌ、
ガラスのグラスや小鉢に野菜や魚介を調味しただしやスープで固めたり寄せたりした
ゼリー寄せや葛、寒天寄せ、ムースに仕立てたもの、
そんなのを多く作ってる。
かなり多く。

一度に作る分量も、
テリーヌ型なら二台分、
一人分づつのデザートグラスやデザートカップなら12個~24個分・・・。

どんだけ作るんだ・・。
たいてい人にもらってもらってるとはいえ。

でもぜんぜん飽きてない。



お菓子もお料理も、ゼリーやムースに力を入れたくなっていたので、
夏前に板ゼラチン1キロ、粉ゼラチン1キロ、アガー500グラム、
寒天は粉寒天だけで500グラム買ったが、
すでに板ゼラチンは買い足した。寒天も。

私のような怠惰な者には、集中する時期は大事。
面倒に感じてたことも、慣れてなんでもないことになるから。
そういうのがひとつ増えるとお菓子作りもお料理も、一層自由になる。


ゼリー、ムースの中でも、
寒天でなくゼラチンを使った和のお料理は私には新鮮。

ゼラチンを使った調味したジュレをかけるだけではなく、
例えば素材によって固さを変えたゼリー寄せは、
ゼリーの中に浮かぶ素材の様子がきれいで、
口の中でほどける感触が新しくて、
ああこれはおいしいなーってつくづく思う。

味も素材の組み合わせも姿も、
ここから付けていくバリエーションは無数なんだ。


洋のテリーヌ、アスピックを作る時にはそれほど気を使っていなかったけど、
調味したおだしなどのゼリー部分を、濁らせず美しい透明に保とうと、
使う素材によってひとつひとつ工夫することも、
素材それぞれの性質を感じることになって発見が多く、
今はすっごく面白いこと。



こんなに作ってるのに意外に減らないのがアガー。
室温でセットするから夏季に持参するのにぴったり、そう思って
うんと使うつもりだった。

たぶん寒天、ゼラチンに比べると、口あたりがそれほどは好みでないんだろう。
これはアガーで作ろうかな、ううん、ゼラチンで、寒天で、葛で、ってなっちゃう。
まだ300グラム以上残ってる。どうする。。

アガーの特徴は、
寒天、ゼラチンにまさる透明感、少しの離水のみずみずしさ。
室温で固まること。
見た目の透明感同様、味と香りにくせがなく、一緒に使う素材がそのまま生きる。
そして(私は案外好みでもなかった)プルンとした口あたり。
ほんと水のようにきれいよね。

良いとこばっかじゃない。ちょっと踏みとどまってがんばろう。アガー使い。
簡単なアガーのゼリー、どんどん作っちゃって、
これは身内にもらってもらおう。なーんて、だめじゃん。
by moriheiku | 2013-08-11 08:01 | つれづれ

800ml



夏のフルーツをよくコンポートにする。

もう、ほんと、これ、おいしいに決まってるー!
だっておいしいワインやリキュールとかたっぷり使ってるんだもん。
香りもすんごくいい。


できあがったコンポートも大変良い香りがするけれど、
作っている間広がる香りは、
フルーツをコンポートにするよろこびのひとつ。

できたコンポートは、
コンポートにしたフルーツよりも、
むしろこのシロップがごちそう。

市販品のコンポートのシロップとはまったくことなる
おいしいものができるので。


このシロップは、これから様々なデザートにかわる。時には料理にも。
さらりとした美しい香りの水。


そういうわけで私にとってコンポート作りは、
ジャムを作ることはくっきりと違うことになってる。




今日コンポートにしたのはまたも!桃。

桃はいただく機会が多いので。

私は桃の生食は、あ
ればおいしくいただくけど特別好きということでもなく、
むしろ料理に使いたくなるくらい。

桃好きさんには眉をひそめられてしまうけど、
そういうわけで私にとって桃は、
スイーツにするのなら、まずコンポートにしたくなるフルーツナンバーワン。

そして周囲に桃好きさんが多いので、
生食でもお、菓子でも、皆でいただきたいフルーツの代表。


桃には白ワインを使うことが多い。
そしたら生だった桃が、私のすっごく好きなものになる。不思議。


この香りの高さと、
淡いピンクに染まったできあがりの透明な水は、私にとっては魔法。
今回は約800mlの魔法ができた。
by moriheiku | 2013-08-11 08:00 | つれづれ