地形を旅した 季節のように繰り返す



つづき


高天彦神社の本殿は、拝殿みたいだった。

本殿の後ろはもう山の斜面だ。


このように瓦で葺かれた本殿というのは、
それほどない。

神社の、本殿でない建物、
たとえば拝殿や神楽殿の屋根が瓦で葺かれているのは
見かけるけど。

瓦屋根は、耐久性などに利便がある。



伊勢神宮の遷宮にも見られるよう、
神社の社は更新されるもの。

更新されて、新しくよみがえる。

一度建てた建物自体に、永遠を求めるものでないのだ。


引き継がれるものは、
季節のように、繰り返され更新しつづける、
その精神だ。


・2008-11-21 神社建築に残るもの


つづく
by moriheiku | 2008-11-29 08:00 | 歴史と旅
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