樹木と信仰 03 植生と文化の分岐



つづき

縄文時代には、まだ日本の気候は定まっておらず、
比較的気温の高い時期、低い時期があり、海面も上下していた。
弥生時代にはほぼ安定した。

また、縄文時代の日本列島は、
関東以北のほうが圧倒的に都会だった(人口が多かった)ので、

日本の自然信仰の発生と分化を、
植物を通して見る場合、
そのあたりと考え合わせたい。


えっ、どして、私がそんなこと考えるの?
何言ってるのかしら。どよ~~ん。
ドドドドドシロウトなのにハズカシー;



こちらもずいぶん以前にも打ったものから。
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たとえば私は縄文の頃の思想の上に、
大陸経由で広がってきた思想が重なっていく様子など、
思想の変化を
天気図を見るように、
ダイナミックな視点で見たい、感じたいって
思ってるんだけど。
植生の変化も、この一つだと思う。


縄文の頃貴重だった翡翠は、
金(きん)の文化に押し流され消えていった。
植生の変化(=生活、思想の変化)と重なっている。

日本で出土する翡翠は100パーセント新潟県糸魚川産だった。
(100パーセントって、すごい話。)
でもそのことがわかったのは、数年前。
それまでは出土する翡翠の原産がわからなかった。
遺跡から出る翡翠はみんな輸入品と思われていた。
国内の、唯一最大の供給地すら、
日本人の中からきれいさっぱり忘れ去られていた。

奈良東大寺三月堂の仏像の冠飾りに一部使われている翡翠、
それが、現在わかっている古代最後の日本の翡翠だ。
その仏像に使われて以降、ついこの間まで、
長い間、翡翠は忘れ去られていた。

時代ごとの翡翠の出土の分布から、
翡翠が金にとってかわられていく様子がわかる。

価値の転換。 思想、生活、文化の転換があったようだ。
そこには宗教的な転換もあったかもしれない。


椿、松、榊、多くの樹木、
植生もたぶんそうした流れとリンクしてる。
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・2009-12-17 中世芸能の発生 267 一つ松 声の清きは


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樹木の神聖性と変質
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by moriheiku | 2008-10-26 08:02 | 歴史と旅
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