つづき 聖武天皇の御世、天平勝宝4年(752年)、 東大寺の大仏開眼供養会に、 声明(聲明 しょうみょう)で 『四箇法要(しかほうよう)」』がされた記録が残る。 現代の日本で声明とは、 主に仏教の儀式に、 僧侶が経や真言に節や旋律をつけて唄う声楽合唱をことを言う。 声明について最初にあげたように もともとの声明は、古代インドの5つの学問分野のうちの一分野。 声明は音韻、文法、修辞、文学、音楽を学ぶ学問ジャンルだった。 古代日本で、仏教を学ぶためにサンスクリット語は必要。 奈良時代には、五明のうちの声明が、 学問的にも取り入れらていただろう。 東大寺の大仏開眼供養会でされた声明は、 雅楽、舞楽、色々な音楽や舞とあわせて行われた。 現在の 東大寺修二会(お水取り)の声明(しょうみょう)は、 その頃の響きを伝えるものらしい。 中世芸能の声の節に大きな影響があった声明のこと、 まだほとんどわからない。 まるで雲をつかむようなかんじ。 少しづつでもわかるといいな。 ・2009-09-11 中世芸能の発生 199 「聲明」と「声明」 ・2009-09-12 中世芸能の発生 200 声と身体 ・2009-09-13 中世芸能の発生 201 陀羅尼 三昧 ・2008-09-27 中世芸能の発生 34 声明しょうみょう 古代インドの五明 つづく
by moriheiku
| 2008-09-28 08:01
| 歴史と旅
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