お調べの指導



扉を開けると、
いつもの先生でない、別の先生がいらした。

ここは?とふしぎな気がしたけど、
生徒のおじいさんの声がして、やっぱり笛のお稽古だ。

おじいさんはもっとその先生とお話されたかったと思うので、
おじゃましてしまった。



私ははじめてお目にかかる先生の前で、
いつものようにおしらべを吹き、
そのまま、いつものように習っている曲を言おうとしたら、

先生が、
おしらべで私の気をつけるべき点をおっしゃって、
私はぼけっとしてしまった。


私は、、おしらべは、
素人のおしらべは、ただのウォーミングアップで、
どう吹いても、先生方からするとどうでもいいものと、
そんなふうに思っていた。

私は、おしらべも少しづつでも上手になりたいと願っていたけど、
おしらべの唱歌の文字と指は知っていても、
それは文字なので、速度や音がよくわからなくて。

おしらべのスタンダードのようなものを知らず、
また、スタンダードにちかいとされるものは、
この世にあるかないかわからなくて、


習い始めの頃、お調べの指はうかがったけれども
おしらべのメロディー全体を聞いたことがないので
先生に、一度聞けますかということをお尋ねしたら、
なんだっていいのだというような、
人のまねをしても意味がない、というようなことをおっしゃって、
それでものすごく痛かった。
思い出しても痛い。

だから、ただ、肺を伸ばすためのストレッチと思うようにして、
おしらべを吹いていた。

だから、いくつか注意点を教えていただいたことは、思いがけなく、うれしかった。



─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2008-08-05 08:00 | 音と笛のまわり
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