黒い宝石



アタシはこの日、重要な任務を帯びていた。
ブラックダイヤ。
日中の人ごみの中、黒い宝石を運ぶ、運び屋になるのだ。

なんちてー。
ぷじょ~さんが今も居る研究所の森でとれたカブトムシを、
ぱお(実家)へ運んで、
その日遊びに来る兄夫婦の子供たちにわたす手はずになっている。


前日、ぷじょ~さんから受け取った黒いほうせ・・いや、
丸々のつやつやのカブトムシ。。
いっぱいとれたので、甥に少しいただけるとのこと。


数のお願いはしていなかったけど、
ぷじょ~さんが「あんまり多くても悪いよね」と言って
持ってきてくれたのは5匹。

これが一部とすると、、
いったい何匹何十匹黒いものがぷじょ~家に居るかと思い、自然と顔が。
クックックッ。。


持ってきてくれた時は、
なんとすでに虫かごもカブトの土も、カブトのえさもセットしてくださっていた。
う~ (-人-) ありがたや~~~。



しかし、この熱波。
ダークカラーのバッグなど持ったら、
バッグ表面が熱くなってうかつにさわれないくらい。
せっかくいただいたカブトムシを蒸らさず持っていけるかしら。


というわけで、紙袋の中の虫かごの上に保冷剤をどかどか置いて、
日傘で、自分にでなくカブトムシに陰を作りながら運んだ。

かごの下から外の熱気、かごの上からは保冷剤の冷気で、
かごの中に対流が起こり、
かごの中には雨が降っていたかもしれない。


でよりにもよってこんな日に限って私は、
電車の切符をホームから線路に落とし、
再発行してもらったため20分も暑いホームで佇まいしているあたり。。
本番には魔物がひそんでいる。



昨日電話で、

「もももちゃん(私のこと)、ケーキ持ってきてね。」と甥のりょがこ(幼稚園生)。

私   「ケーキってこのあいだ焼いてあげたの?
     今暑いからー、冷たいケーキにしたらいいと思うけどどう?
     (それも運ぶのに大変か…)」

りょがこ「ううん、このあいだの。」

そう・・ それを前に焼いたのはすごく前。春。
そして今は夏。オーブン、、オニ暑。。


私   「ケーキ、またにしようか。」

りょがこ「ううん。」

私   「しないの。」

りょがこ「うん。」


そうですか。「また」「また」にしつづけたのが、今、きましたか。。
簡単なパウンドケーキのベースに、冷蔵庫のレモンといつもある紅茶を入れた。




研究所では今年、
夜間でなく昼間にカブトムシがたくさん動いているそうだ。

以前通っていた時、
ぷじょ~さんが廊下で拾ったクワガタを一緒に育てた
(というか眺めていたというか)ことがあった。


その時驚いたことには、
「これなんていう種類?」と周囲に聞くと、
院生も先生方も、
「ミヤマ」「ミヤマ」
と即答したことだ。


やはり虫は、すべからく男子の通る道なのか。
物理と生物は、全然違うようで、やはりおんなじ理科なのか!

よその部門でも育てている人たちがいた。
というか既に普通に飼われてるじゃん(やはり廊下に落ちていたもの)。

もちろん育て方や霧の吹き方も教えてもらった。
そうしているのは全員大人。。



今年の春は、ぷじょ~さんは研究所の森で山菜取りをして
キツネに出会ったという。
森はどんどん縮小している、環境も変化しているみたいだ。



このあいだテレビで映画「となりのトトロ」を見て、
私も研究所の森を思い出していた。

ほんと似ている。似ていた。猫バス来そう。


私は研究所へ自転車で通っていたから、
行き帰りは、わざとあの山を通って、
古い時代の社の配置などを見ていた。
あたりの地形と視野を実感し、古代から残っている道をたどり、
一人フィールドワーク(ただの寄り道;;)をしていたのが、
今とても役に立ってる(何の?!プチ古代史研究の…;)



人と人とのつながり、人とものとのつながり、ものとものとのつながりは、
どこでどう結ぶかほんとうにわからないもので、
いつのまにかここに居る。

そこに立った時にそうかと驚く。

これからもないがどう結んでいくのか、
これまでどおり予測もつかない。




─── <夕食> ────





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by moriheiku | 2008-08-01 07:59 | つれづれ
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