芸能の発生 古代~中世 11 和歌と祝詞 蟻通



つづき

ところで、かつらぎ町の蟻通神社では、
かっての祭神は意富多多泥古であったとのこと。

天津神のヤマト王権が入る以前の、土地の勢力図と考えられるかな。



三輪(奈良県)の伝説。

崇神天皇の時代に、疫病が大流行した。
天皇の夢に三輪山の神、大物主大神が現れて、

「この疫病は自分がおこしている。
意富多多泥古(大田田根子おおたたねこ)に自分をまつらせれば、
たたりはやみ国は安らかになる。」

と告げた。

探してみると河内の美努村(大阪府堺市)に意富多多泥古がおり、
自分が大物主からつながる系統を言った。
大物主神を意富多多泥古にまつらせると、疫病はおさまった。

▽大神神社(おおみわじんじゃ)ホームページ 由緒解説
http://www.oomiwa.or.jp/c02/c02_02.html



日本書紀に意富多多泥古は三輪族の祖と書かれてる。やはり
政教一致の時代の、
三輪山周辺のヤマト王権と土地の豪族の関係があらわれているのでしょう。



また、三輪のこの伝説。

美しい活玉依毘売のもとに、夜中、立派な男がおとずれた。
毘売は男がどこのだれともわからないままに男は通うようになったが、
周囲はこのことに全く気付かなかった。
やがて姫は身ごもった。
夫もいないのにと不審に思った毘売の両親が毘売にたずねると、
毘売は事情を話した。
両親は毘売に、糸をつけた針を、訪れた男の着物の裾に刺しておくよう言った。
男が訪れた翌朝、男の着物の裾につけた糸は、
戸の鍵穴を通って三輪山まで続いていた。
それで男は三輪の神、大物主で、毘売のおなかの子は神の子とわかった。

これは蟻通し伝説と一緒ね。



・2009-12-03 中世芸能の発生 257 しづのをだまき 三輪



つづく
by moriheiku | 2008-07-31 08:02 | 言葉と本のまわり
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