ユリの話




緑の中にユリが咲いている。

白いテッポウ。(テッポウユリ)



日本の南の方が原産。
19世紀、シーボルトがテッポウユリの球根を西洋に持ち帰った。
ウィーン万博で紹介され、
以降キリスト教のマドンナリリーはテッポウユリが主流になったそう。

ほんとう?
シーボルトはあまりにあちこちに登場するから、
そのうち、役小角や空海のように、
できごとがそこへ結び付けられる象徴的な人物になりそうよ。


しかしその日本産のユリの球根が、
絹と共に明治大正期の輸出の主要品目だったことは確か。

ヨコハマなど海外につながる港から、
船積みされてたくさんの球根が運ばれた。


日本のユリから品種改良された品種は、
逆輸入され栽培されている。



ユリは生薬としても利用されてきた。
私はユリは好きだから、
精油にユリがないことがとても不思議。
人に対する効用は、芳香など地上部より、
主に根にみとめられるか。





細い茎の先に、淡いピンクに色づいた花が揺れる。ササユリ。
日本ではお葬式のイメージが強く
観賞用としては不遇なテッポウユリ。





緑の中に揺れる、白いユリが好き。

雨の日も、
晴れた日も、
あそこへ行きたいと思うけど、
泳ぐほど、緑の草が深くて、行くことができない。


窓から、夜、ユリの香りが流れてくるのは、夏の香り。







─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2008-06-19 08:00 | 言葉と本のまわり
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