ボス、モノマネ



○○から○○へ抜ける山を切った道の、
あのカーブを右に曲がると、
谷がひらける。


私  「そこが、とーってもいーーーーい場所で。
    カーブを曲がると、急に、ぱーって視界が広くなって、
    谷の空気があって。」

ボス 「うん。うん。」

私  「春のまだ寒い頃には、ちょうどカーブのところの右側に、
    白い梅があって、清らかに咲いて、いい香りがただようんです。」

ボス 「うん。うん。」

私  「それで、あー梅だーって、カーブをまわると、谷がひらけるんです。

    私、そこが大好きなんです。」

ボス 「うん。うん。」

私  「そこを通ると、どんなお天気でも、いつもそこで気持ちが晴れるんです。」

ボス 「うん。」

私  「なーーーーーーのーーーーーーーにーーーーーーーーー。」

ボスの幼馴染さん 「!どうした」

私  「この間から、そこのー、
    いっちばんいいとこ、一番いい、いま、谷がひらけますーーっていう、
    てところに。
    いちばん気持ちのいいとこにー。」

ボスの幼馴染さん 「!どうした」

私  「谷を見下ろす、ガードレールんとこにぃぃぃ~~~~」

ボス 「なになに。」

私  「民主党党首の写真のかんばんが立ったんですーーーーーーうっっ。

    うっ、うっ、うっ(泣)」


皆  「アーーーハッハハハハハハハハハハ!」

ボス 「アーーーハッハハハハハ! あなたらしいわーーーーっ!」


私  「ひどすぎませんか。

    政策うんぬんとかじゃないですけど。 でもでもでも、

    あんなところにたてようなんて。

    よくたてる気になるって。
  
    もーーー、どっかあいてたら、そこは自分たちがかんばん立てる場所、にしか
    見えないんですよーーぉ(←ほぼ悲鳴)。ヒドーーーイ。」


ボスの幼馴染さん 「そりゃあ、もっとも良い位置だわ!アーーーハッハハハ。」

ボス 「通る人、絶対、全員見るもの!」

私  「だってー、だってー。」


ボスの幼馴染さん 「しょうがないわねえ。政治家とかってそんなものよ。」


私  「でも、すっごい、公害・・  (ちょぼーーん)。」


ボス 「そーんないいところに、正反対のもっとも俗な。
    俗っぽいかんじがむんむんの。あなた、お気の毒さま。

    ね、ね、それってこれでしょ。こんな顔のあの人の顔のでしょう。」


と、ボス、顔マネ。


ブブブブブーーーーーッ。

ぎゃーーーー、そっくり。そっくりですーーーーーーーっ。角度まで。

キャキャキャキャキャキャ。


そうだ、ボス、案外モノマネが上手いんだった。滅多に見れないけど。見ると爆笑。


私  「それです、もー、どけたいくらい。

    でも、選挙ポスターじゃないからわかんないですけど、
    どんなにひどくってもどけたら犯罪かもしれないし。
    鼻の穴に画びょう付けたって犯罪者になっちゃうし。どうもできない。」

演歌さん「そうよね。選挙ポスターなら、
     どんなに描きたくなる鼻してても、鼻毛描いたらだめなのよねー。」

ボスの幼馴染さん 「景色をよく見なさい、ってめがね描いてやりたいわね。」

私  「目をパッチリさせてあげるってまつ毛もだめ。」


ああー。



ボス・・。  くっくっくっ。




笑うと成仏するわ~。


でも、またかんばん見ちゃうけど。









─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2007-10-04 08:00 | つれづれ
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