芸術と信仰



つづき 


あるものをヨリシロのように足がかりにして、

その先のものをあらわす。

あるものを浮かび上がらせる。

表現って、なんでもそういうものと思うが。



絵にしろ、文にしろ、数学、彫刻、庭造り、料理、科学、等々。

ツールは何にしろ、

表現とはそういうものと思うが。




そういうことから、古代において、

かたちのないものを表す方法は、

今で言う芸術ジャンルの範疇に入るものだっただろうということが想像される。



かたちのないものを招く、すくいとる、形にする。





神という概念は比較的新しくおもわれて、

特定のものを指し、上下のあるような印象を与える場合もあるので、

ここでは使わないけれども。



霊(タマ)、

人の霊魂でなく、古代から言われているところの「タマ」。

清濁の分離しないスピリットのようなもの。



その、

霊(タマ)を現す、招くのは、

今で言う芸術ジャンルの範疇に入るものだっただろう。





芸術と信仰と

こう二つに分かつ感覚自体が、

思えば非常に現代的と感じるが。




何かを表現しようとしている時に、



古代において、

芸術と信仰は全く別のものではなかったことは理解される。






・2007-09-19 ヨリシロ

・2009-07-21 森の陰影

・2008-12-16 本来空





つづく
by moriheiku | 2007-09-20 08:00 | 言葉と本のまわり
<< 表現と対象 ヨリシロ >>