春日若宮御祭神事 裲襠装束の競馬



つづき 

屏風絵、好き。

「若冲と江戸絵画展」を見て非常に印象に残った屏風図に
「春日若宮御祭図屏風」がある。

▽2007/05/26記事 春日若宮御祭図屏風
▽「若冲と江戸絵画」展 公式ブログフォトライフ - 春日若宮御祭図屏風/狩野柳雪


そっか。
六曲一双の屏風の、この右隻、左端に描かれている鳥居が一の鳥居。

で、鳥居をくぐってお旅所、
そのお旅所の一段高くなったところが
おん祭の間、若宮神の居られる行宮。


春日若宮おん祭のことを少し調べて、わかった。

『若冲と江戸絵画展』の感想を打った05/26の記事で、たまたま、

馬が美しい、

右隻、左下の、
雅楽の陵王や貴徳の裲襠装束みたいな装束の、
馬上の武官達に惹きつけられる、
と言ったけども。


春日若宮おん祭の中心神事の一つには、
競馬(くらべうま)があって。


赤と緑の裲襠装束に冠をつけた者らが騎者となり、
右方と左方に別れて競う。

祭に奉納される舞楽の蘭陵王と納曽利は勝負舞。
競馬の勝敗によって、
左舞の蘭陵王と右舞の納曽利の順番が決められる。



ああ、あの人たちは競馬をする武官。

それで、裲襠装束なんだ。


ああそれで。
御祭図屏風の馬は、うつくしい。



奈良、翁、能、楽、屏風図、芸能、折口、、
様々のパズルのピースがはまっていく。






・2007-05-26 春日若宮御祭図屏風
・2007-05-28 展覧会場をとおり抜けて
by moriheiku | 2007-06-05 08:00 | 言葉と本のまわり
<< マーヴィン・ゲイ タミー・テレル 影向の松 >>