人混みの駅で、網代笠を被り、錫杖を携えられた托鉢僧を見かけた。 十歩通り過ぎ、お財布から百円玉を取り出し、 十歩戻って、お布施した。 コインを鉢に入れ、合掌したら、 「ありがとうございます。大切に使います。」 と言われ、びっくりして。 顔を上げたら、 わりにご年配の、その背の高いお坊様は、西洋のかた?だった。 大きな笑顔をされ、外国語のアクセントで話された。 人混みの中で恥ずかしい、という気持ちを捨てさせていただき、 お金がもったいない(と言ってもたったの百円… )など 執着の気持ちを捨てさせていただいけるのだから。 なのに、お礼を言われるなんて。 お礼を申し上げるのはこちらなのに。
by moriheiku
| 2007-02-14 08:00
| つれづれ
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