ゆきやなぎ



 
外は、梅がもうすぐ終わりで、こぶしが咲いて、白木蓮が開きかけている。
雪柳の青い芽が、出てきたと思ったら、あっというまに伸び、細かい白い花を満開にさせている。
レースのような姿だ。
何年か前、高野山方面へ電車で向かう車窓から、
岩場に沢山の雪柳が咲いて揺れているのを見た。
沈丁花の香りがして鼻がすっとする。

火曜はさんちゃんちと遊んだ。
待ちきれなくて途中まで迎えにきてくれたりょがおとさんちゃん。

一緒にさんちゃんちに向かって歩きながら、
住宅街の庭に植えられた雪柳を見て、
「ゆきやなぎがきれいね。」と言ったら、りょがおは「よこよのび」と言っていた。
ドイツ語のウムラウトがついているような発音で。
まだ「ゆきやなぎ」と言えないのだ。
「ゆきやなぎ」。りょがおのはじめて聞く言葉。


着物を着る人は、着物選びに忙しいのだろう。
季節がどんどん動く。花が移るから。
桜が終われば、もう、山に入ると自然の藤がさがるのが見える季節になる。


さんちゃん、さんちゃんのおなかの赤ちゃんは逆子でなくなった。


─── <夕食> ────

・春の寿司(ウド、ナバナ、タケノコ、ニンジン、ゴマ、湯葉、玉子、他)
・野菜のグリル
 (ナス、シイタケ、タケノコ、パプリカ、アスパラ、バルサミコ、バジル、オリーブ油、他)
・クリームコロッケ
・味噌汁(ダイコン、ダイコン葉、ワカメ、薄揚げ、他)
・寒天(寒天、抹茶蜜)

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ウドウドウド。春の食材が増えてきた。わーい。
隅々にまで、むいた皮のはしっこまで、春の気配が濃くのこっている。
by moriheiku | 2006-03-16 07:45 | 言葉と本のまわり
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