つづき クオリア。 刺激から生じる感覚を、総称して、クオリアと呼ぶ。 客観的なものとして分類される色や音も、 ヒトが感知するものである限り、感じられ方に個体差がある。 それは感情と同様に、個体固有の感覚だから、 色、音、味や、熱さ、痛み、悲しみも、楽しさも、 クオリアに総称される。 クオリアという単語自体はラテン語発生で、古くからある語だけれど、 このクオリアとしての定義付けは比較的新しく、ここ百年ほどだそうだ。 ヒトの感覚の問題が熟成されるにしたがって 言葉が足りなくなった。 ここ百年ほどで、 あたらしい定義が是非とも必要となり、 あたらしい概念の規定と概念を表す言葉ができた。 概念は新しいけれども、 それらを感じること自体は何もかわってはいない。 ・感覚の分類 五感は古典 ・2006-12-07 『もし右や左がなかったら』 ・2009-12-08 中世芸能の発生 260 呪術・宗教と身体感覚 ・2009-08-30 地続き ・2010-08-12 森のイノチ その感触は、目や耳や肌で組み立てる世界の底 ・2010-07-01 ぜんぜん論理的じゃないこと ・2010-02-21 中世芸能の発生 288 自然 身体 実感
by moriheiku
| 2007-07-30 08:02
| 言葉と本のまわり
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