本で見た酒粕のマリネ、作った。 酔っぱらう。 緑の野菜につやのある白いマリナードがからまる。 盛夏ならガラスの器に盛りつけようかするところだけど、 秋の光に合わせて朱塗りの皿に少量盛った。 少し前、味見のほんの小さな一口で、 お皿を持つ手の感覚がすでにおかしい。 どんだけアルコールに弱いんだーー。 酒粕のマリネのレシピは、マリネの名に合って、 マリナードにオイルも少量使うところが新鮮。 粕漬けとは異なる一皿。 甘味を少し加えるレシピだけど、 自分用にはほとんどなしでよさそう。 あるいは他の料理とのバランスで増減。 お豆腐を淡味のだしでさっと煮てほんの少しとろみをつけオクラを添えたもの (薬味に生姜)と、汁ものと一緒に食べた。 ごはんは十六穀米混入。 超簡単な夕食。 江戸時代には米麹でできた甘酒は夏の飲み物だったと聞いた。 体力の落ちる時期の、滋養ある飲み物だったそうだ。 マリネに使った酒粕は、二月の市に酒屋さんで2キロ購入したもの。 おいしいお酒の、板粕でなくもろもろしたタイプの酒粕で、 強く絞らずおいしいお酒の旨味がある。 板粕だとお料理に使いづらいから、 お酒屋さんに「モロモロしたの、下さい」とお願いした。 「料理に使うの」「そうです」「ならそっちの方が使いやすいね」 酒粕は寝かすと旨味が増すとのこと。 そうなんですか、知らなかったー。ありがとうございます! おいしく使いやすい酒粕。 次の新酒シーズンまで一年使うので、倍買っておけばよかったな。 私は子供のころからお酒呑みが好きそうなものを案外好む。 カワハギの肝、ヒラメのエンガワ、鮎の腹(天然でないとにおいがあかん)、 ウニ、ワインに合うチーズ、 お酒の香りと味は好きだけど、 ほんのほんのちょっとで即頭痛くなっちゃう。 ほんのほんのたまーにとっても飲みやすいお酒を 知らずに調子よく摂取して、あれっ、ってことがあった。 頭痛くないまま気づかないまま酔っぱらっていて、 なんだかうまく歩けないよー、って。 でそんなわずかなアルコール分で、軽く二日酔い的体調不良。 アルコールに弱いことは防波堤になっていて、 アルコールに強かったら、とんだ酒飲みになっていたかも。
by moriheiku
| 2012-09-04 08:01
| つれづれ
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