つづき 漢字より前からの古い時代の「チ」の音を含む語、例えば 「ミチ」(道)、「チ」(血)、「チチ」(乳)、「ヲロチ」(大蛇)、「イノチ」(命)、 等々は、 「チ」の音のあらわす種類の性質を内蔵するという感覚に基づき 「チ」の一音節を語根としたことば。 「チ」は チカラ の チ 命は「イ」の「チ」。 ・2010-02-11 中世芸能の発生 274 イノチ ユリの花 古い時代からのことばの音の印象は、 古い時代の、共通する一音節の音を語根として含む語をいくつか並べてみると、 それらに共通する性質がいっそうよくわかり、 一音節自体の音の性質も理解できる。 例えば、「ヨ」の性質を含むもの。「ヨ」の性質。 世 代 夜 黄泉(よみ) 常世(とこよ) 詠む(よむ) 寿詞(よごと) 暦(こよみ) ・2010-02-12 中世芸能の発生 293 ヨ 語の語根となり様々な語を形成している特徴的な一音節の 「イ」「チ」「二」「ヒ」「ヨ」等を含む名詞、動詞、形容詞、接頭語、神名等を見ると、 文字より前の、古い時代の人々が、 何を神聖視してきたかがうかがえる。 それは固有物でない、 性質(昔の人にとっての霊質)であったと理解される。 「ホ」 花の穂 稲穂 祝ぐ(ほぐ 寿ぐ) 言祝ぐ(ことほぐ) 誉む(ほむ) ・2008-08-13 「ほ」を見る。 「チ」「二」「ヒ」 一音節 固有名詞にならないもの 土橋寛 ・2010-02-21 中世芸能の発生 288 自然 身体 実感 「ヒ」 ・2010-07-07 中世芸能の発生 335 固有名詞にならないもの 「ヒ」のこと ・2010-02-17 中世芸能の発生 284 ハタ ヒレ ・2010-02-18 中世芸能の発生 285 ヒ ヒル ヒヒル 蝶 ・2010-02-19 中世芸能の発生 286 ヒレ ヒラ ヒレ有る骨柄 ・2010-02-20 中世芸能の発生 287 ヒロメク 蛇 剣 「キ」のこと ・2011-09-05 中世芸能の発生 412 キ(木) 毛(ケ) キ・ケ(気) 「ニ」のこと 匂う(ニホフ) 丹(ニ) ニフブ(和ぶ 柔和) ニコニコ ・2010-02-13 中世芸能の発生 280 ニフ 土地 ・2010-02-13 中世芸能の発生 278 ニコニコ ニフブ 笑む 古代における神聖とは、横溢する生命力・霊力の強さ ・2010-02-04 中世芸能の発生 268 古代における聖性とは) ・2012-02-12 中世芸能の発生 424 市(イチ) ・2012-02-13 中世芸能の発生 425 市(イチ)のイ ・ 2012-02-15 中世芸能の発生 427 厄除けのおまんじゅうの分配 ・2010-05-17 中世芸能の発生 312 ことばの神聖視 つづく
by moriheiku
| 2012-02-14 08:00
| 歴史と旅
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