魅力


二楽章。エレガントな指揮。
楽器がなくても音が聞こえてくるような指揮。
ここはこのようにふくらませて。
ここは強すぎず、しかしくっきりと。

この指揮者の作ろうとする音を鳴らしたい。
この指揮者の作る音の中のひとつになりたい。と思った。
何にもできませんけれど。


三楽章。さざなみのように重なる音。
音は光に見える。
さざなみの光が幾層も重なるように、音の光が重なってみえる。
おなじみのこの曲がこんなふうに聞こえるなんて。
こんな音を作れるなんて。

人気あるのわかるわー。この指揮者さん。

客席で
指揮者のカリスマカリスマ性にひたすらつられて過ぎた演奏会。





その人ではないけれど、
そうした魅力とは種類が異なるけれど、

私の一番好きな音を鳴らすあの方は、
高齢で、たぶんもう来日されない。
by moriheiku | 2012-02-04 08:00 | 音と笛のまわり
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