誘うもの



上も下もなく、後も前も、右も左もわからない中で、

足がすくんで泣いていると、

どこからかよい香りがして、

一瞬他のことを忘れ、思わずそれにつられて一歩足を出すと、

足の下には雲があって、

そのまま香りの風の筋をたどっていつのまにか歩いている。


その繰り返し。



私にとって、私を誘うものは自然の動き。

季節のうつりかわりにのって心は動く。




こんなに心身を動かされるものに反応するのは、

私がひときわチキンで、自分をはげます力が弱いからだと思う。


だから自分のイノチをゆさぶり活気づける自然に、

いつも反応するのだと思う。






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・2007-01-11 季節がわたる
by moriheiku | 2011-03-28 08:00 | つれづれ
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