水の旅 小夫




つづき


はじまりの水音を聞きながら峠を下る。

ほんの側溝のような水の流れは、
周囲の水を集めながら速く流れる小川になって、小夫まで出た。初瀬川。

新しい道、比較的最近護岸された小川。
それでも小川の中は小石がごろごろして、透明な水が音をたてて走っている。
護岸前に来たかった。


小川にわたった小さな橋の上から、水を聞いていた。
この新しくなった小さな橋も昔からある橋で、天の磐橋、笛吹橋というのだった。
その橋を渡ったところに小ぶりの鳥居が立っている。
笛吹奥宮と書かれてる。笛吹大明神。

前通りかかった時はどういう場所かしらと思ったここは、
この間より整備されていた。
新しくできていた案内板に、笠山荒神の奥宮にあたることが書かれていた。

神楽などに関わるところ、祭祀の土地なのだろう。
前回知りたかったこと、どうして笛吹の名なのか、
祭祀の楽器のうちなぜ特に笛なのかは、今回も今一つわからなかったけれど。
古い祭祀に関わることということはあるのだ。


大和高原にある小夫はまた、
背に山を持つ社寺があって、川沿いの少ない平地で耕作されて、家々が点在して、
なんだか今も領主が居た中世の武士の里みたい。

何かあった時は、武器をとってまとまって下る。
戦が終われば戻って耕作をする。みたいな。

全然違うかもしれないけど。



つづく
by moriheiku | 2010-10-19 08:00 | 歴史と旅
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