シンセドラム




ぱお(実家)の兄の部屋に、楽器が増えてきた。


ぱおの兄の部屋は、部屋の片側にギターが幾重にも立ち並んでいる。
その様子に私は「ギターの三十三間堂」(蓮華王院)と心の中でつぶやく。

(三十三間堂 
 蓮華王院は京都の寺院。後白河上皇建立。
 三十三間堂と呼ばれる堂内に千体の千手観音立像が並んでいる。)


ギターは、ハードケースに入っているものを奥、
スタンドで立ててあるものが手前に配置されているが、

これだけ重なって並んでいると、沢山のギターのヘッドの輝きが、
ちょっと、幾重にも並ぶ千手観音像の冠の輝きみたいに見えてくる。

今兄は他所に住んでおり、
ここは兄の楽器部屋になってる。


それでここはギターが長方形の部屋の半分ほどを埋める勢いだが、
その手前の、三十三間堂なら仏様に参拝するため人が出入りする空間(ハハハ;)には、
ドラムセットやミキサー他がある。

ドラムセットにくっつけていない太鼓やシンバル、他の楽器類も
整理されてしかしゴロリと置いてある。


ぱおの私の部屋だったとこは、
今ぱお父(父)のパソコン用の部屋に使っているため、
私がぱおに来て一人で過ごす時は
もっぱらこの兄のギターの三十三間堂を利用。

ここは誰も来ないし(誰もこの部屋に用事ができることがない)、
でもインターフォンで「おやつ食べる?」って呼んでもらえるし。



この間おじゃましたらドラムセットが三つに増えていた。
こりゃハデに太鼓やシンバルがくっついてるドラムセットで。
ドラム用のスツールも増えててなんで椅子だけでこんなにあるの。

でもドラムセットの椅子に腰かけて、
太鼓の皮面の上に物をあれこれ置いて過ごしている私には、
太鼓がいっぱいくっついているとなかなか都合が良いのだった。




兄はもう、出張と言えばインドで、
兄の奥さんのさんちゃんは、
兄がインドから帰って来ると牛っぽいにおいがすると言う。

なんとなくにおいが気になって普段はクリーニングに出さない鞄も、
クリーニングに出してしまうと言っていた。


私はさんちゃんに、
インドに一家で住むようになったら、
みんな同じにおいになって気にならなくなるんじゃない!
日本に戻ってきたら、おしょうゆくさいって思ったりして。
と言ったけど、それもね、、と言っていた。


春から部署が変わった兄の担当はインドなので、
会社ではずっと英語だと聞いた。
兄夫婦の子供たちりょがこやしずくはインド英語に親しむのだろうか。


まだシンセサイザードラムはぱおの兄の部屋にきていなかったから、
兄はぎりぎりまで練習用にシンセドラムを手元に置いておくみたい。

ぱおの兄の部屋に、シンセサイザードラムが来たら、
もうインドに行っちゃうんだ、って思うと思う。
by moriheiku | 2010-09-17 08:00 | つれづれ
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