カノン




私はバッハが聞ける女。
皆に、バッハ退屈~、と言われても。

でも私は曲よりも演奏にかなり好みがあるほうなので、
好みの演奏じゃないと寝てしまう。
あ、ぜんぜんダメじゃん。



子供のころピアノの練習でバッハの曲は好きだった。
バッハには没頭する感じがある。
それが今も好き。

あとモーツァルトの練習曲も、
早くてただただ夢中になる感じ、
子供が好きそうなそのままで。

今なら違う作曲家の曲が好きだろうけど、
もう弾けないのでわからない。

少なくともモーツァルトは選ばない。



子供同士で遊んでいる途中、
みんなでピアノを弾いて遊ぶ時などは、
小フーガやG線上のアリアはよくやった。

何本も腕を鍵盤の上に並べて、それぞれのパートを弾く。
バッハやパッヘルベルは弾く機会が多かったから、人のパートも覚えてる。

ピアノは弦の時と違って一音を長くクレッシェンドできないから、
中指と親指でビブラート風にしてみたり、

延々主題を繰り返して、
ゲラゲラ笑いながら、それぞれちょっとづつ、ちょっと違う風に変化させてく。
変奏がいくつも自然に生まれてく。

カノン、フーガ。

坂本龍一さんが、
バッハはジャズと不思議と親和性がある、とおっしゃったのを、
その遊びを思い出して、なるほどー、と思った。

一人でピアノでする時は、
第一バイオリンと、チェロと、コントラバスのパート、
少なくとも3本の手がほしいところで、
その時に印象的な低音を、左の一本ですることにしてた。





・2007-11-11 音楽のフラクタル

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by moriheiku | 2010-04-12 08:00 | 音と笛のまわり
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