命の全体性




古い自然は、無数に関係し、常に更新し、常に再生している。

古い自然は永遠に新しい命なのだと、


手がびりびりするほどのこの感慨を、

充分ことばにできたらどんなにすばらしいだろう。



死を生に含む。命の全体性。




古い自然は、くりかえし、くりかえし、

これまでも、これからも、つづいていく命の栄えの象徴。



それにふれる時、

自然と命をことほぐことばが口を出る。


身体を通って、息となって、唇から。







・2009-12-17 中世芸能の発生 267 一つ松 声の清きは

・2009-09-23 中世芸能の発生 203 狩猟 採取

・2010-03-16 中世芸能の発生 297 土地の木

・2007-10-18 鈴と種



・2011-03-03 中世芸能の発生 385 石走(いはばし)る垂水(たるみ) 祝福



・2008-06-03 自然と我 06
・2008-06-02 自然と我 05 デカルト
・2008-06-01 自然と我 04 古代の信仰
・2008-05-31 自然と我 03




・2010-08-12 森のイノチ



・2010-02-12 中世芸能の発生 293 ヨ
・2010-02-15 中世芸能の発生 296 ヨム 和歌を詠む(よむ) 芸能



・2011-03-29 自然と人 わざわいもなぐさめも
・2010-08-24 中世芸能の発生 346 しづやしづ しづのをだまき くりかえし
・2011-03-15 自然




・2010-09-02 中世芸能の発生 353 ことほぎ 自然
・2010-08-30 中世芸能の発生 352 滝 木綿花






・2011-09-05 中世芸能の発生 412 キ(木) 毛(ケ) キ・ケ(気)
・2011-09-06 中世芸能の発生 413 ことばと植物






・2011-08-18 中世芸能の発生 410 生命の連鎖 歌から掬(すく)いとる方々
「命っていうのは、やっぱり生き物を見ていますとね。みんなつづいていこう、つづいていこうって一所懸命生きてるなって思うんです。それはもちろん死というものもあるんですけど、なんか自分だけじゃなく、他の生き物たちも含めてつづいていってほしい、っていう、そういうことがみんなの生き物の中にこう、こもってる。」

そうした行動が、人間だったら、歌や、花を植えるとか、そういう行為で、
それが生き物としての人間の表現、

と、おっしゃって、
そういう意味でもこの歌を素晴らしい、と中村さんは思われたそうだ。

日本の信仰というか、信仰ともいえない、謂わば民俗の底には、
自然という水流がずっと続いていると私は思う。

それは個人の教祖や教義など、つけようもないもの。
体系的でも哲学的でもない、
自然の実感としかいえないようなものだ。

中世芸能が生まれるまでの、
芸能と宗教と分化していない古い日本の芸能は、
自然に寄せてヨ(イノチ)をことほぐ、祝福の系譜だ。
by moriheiku | 2010-02-03 08:00 | つれづれ
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