火の玉ガール




バイオリン独奏者は、真っ赤な火の玉みたいだった。

火の玉といっても、ひょろひょろしたのじゃなくて、
バスケットボールみたいなの。


この日の演奏会の指揮者は日本人で、
演奏の合間に指揮者さんが少しお話しされる趣向だった。

そのバイオリン協奏曲の演奏後、
「楽しかった。あっという間でしたねー。」
とおっしゃった。

これまで何度もこの曲を指揮してきたが、
中には長くて退屈に感じられたこともあるそう。


ほーんと。
あっという間だった。


このものすごい美しいバイオリン奏者が音を出したとたん、

いさぎいいモーツァルト!

このかたは、江戸前。

って、出身を知らないけど、思った。


アハハハハ。
そのあとは夢中。

いさぎいいモーツァルトって。
きっとええ~って思われた方々も多かったでしょう。

でも楽しかった。

だって上手い。
夢中な感じはモーツァルトとの共通点。



きっと日常では火の玉のような人、私たぶん苦手だけど。

美しくって火の玉のような女性演奏家は好き。
by moriheiku | 2009-09-16 08:00 | 音と笛のまわり
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