中世芸能の発生 140 聖典




つづき


現代の仏教本は、原典を解説するものが多いのだ。


それらは、子供のころに読んだ絵本や昔話、
成長してから自然に馴染んでいった古典の物語や絵巻、
言い伝えの中の仏教の姿とは遠い。



翻訳されたごく初期の聖典は、
青いガンジス川のほとりで見る景色への、
憧れのようだ。

生き方を語りかける。



これらを日本へ運ぼうとした留学僧たちの
真摯な気持ちが思われる。



大陸からの移民や
日本と大陸を行き来する人々の乗りこんだ船は、
いくつも難破して、
数々の珠は海原に散った。


その末にたどりついたものが、
日本の仏教になっていった。




・2007-08-14 青いガンジス川 01








遣唐使
・2009-01-11 遣唐使のこどもたち
・2009-01-10 粟田真人 「日本」の名のり
・2009-01-13 粟田真人と雅楽 波の端の光
・2009-01-12 山上憶良 早く日本へ大伴の御津
・2009-06-28 中世芸能の発生 157 『日本人の言霊思想』
・2009-09-02 中世芸能の発生 195 『神の嫁』折口信夫




・2009-05-25 中世芸能の発生 133 俗の土壌




つづく
by moriheiku | 2009-06-05 08:00 | 歴史と旅
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