つづき 現代の仏教本は、原典を解説するものが多いのだ。 それらは、子供のころに読んだ絵本や昔話、 成長してから自然に馴染んでいった古典の物語や絵巻、 言い伝えの中の仏教の姿とは遠い。 翻訳されたごく初期の聖典は、 青いガンジス川のほとりで見る景色への、 憧れのようだ。 生き方を語りかける。 これらを日本へ運ぼうとした留学僧たちの 真摯な気持ちが思われる。 大陸からの移民や 日本と大陸を行き来する人々の乗りこんだ船は、 いくつも難破して、 数々の珠は海原に散った。 その末にたどりついたものが、 日本の仏教になっていった。 ・2007-08-14 青いガンジス川 01 遣唐使 ・2009-01-11 遣唐使のこどもたち ・2009-01-10 粟田真人 「日本」の名のり ・2009-01-13 粟田真人と雅楽 波の端の光 ・2009-01-12 山上憶良 早く日本へ大伴の御津 ・2009-06-28 中世芸能の発生 157 『日本人の言霊思想』 ・2009-09-02 中世芸能の発生 195 『神の嫁』折口信夫 ・2009-05-25 中世芸能の発生 133 俗の土壌 つづく
by moriheiku
| 2009-06-05 08:00
| 歴史と旅
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