手作り化粧品 椿油




雅楽の笛(龍笛 竜笛)の手入れに、椿油が使われることがあると聞いた。


椿の油は椿の実から採れる。
椿油は遣唐使船にも積まれて輸出された日本と縁の深い油。

草木が葉を落とす冬も常緑を保つ椿の木は、
古代から日本の歴史の中で独特の意味を持った。
近代から現代になると椿の花が世界中で愛されるようになった。
その油は古くから薬として使われてきた。


椿油は笛にも?と知ってから、
お化粧水のあとの油分補給に、
今までののオイルに替えて
椿油を使ってみることにしたのだった。


椿オイルを使った翌朝の肌は、
きれいなつやがある。
(肌がきれいという意味じゃない。
トラブルだらけでお化粧品を手作りしなければならないくらいで。)

椿油を使った肌のこのつや感は、
今まで使ったどのオイルもかなわない。
つやがあって、肌の表面がねっとりした感じもない。


ただ残念なことに、
私の皮膚には、あまり浸透しないかも。

肌表面は、ありがたや(-人-)、と思うほど良い感じだけど、
私は内側が乾いてしまう。


椿油はメイクのりもすごく良いのに!
ああざんねん。

今の私の皮膚には、もう少し浸透するオイルの方が良い。
あるいは浸透するオイルと組み合わせて使う方が良い。



しばらく使って、
昔から椿油が髪に良いと言われてきたことが
納得できた。

この艶は髪をきれいに見せてきたんだ。
ハリとコシのある強い髪。
って感じ。


椿油は現代も木製品の手入れに使われるが、
古くは、笛など楽器の手入れにも使われてきたというのもわかる気がした。

指は滑らないし。保護する。きれいなつや。
変に水分油分を閉じ込めず音を変えずに腐敗を防ぐ。




古代、遣唐使船に積荷され、
椿油は船便で大陸に渡ったことから鑑みて、
椿油の保存期間についてそう神経質になることもないと感じてる。


化粧品材料店では大抵の商品の保存期間は比較的短く設定されているけれど、
椿油の保存は、古くからの日本人の経験値を採用~。
日本産の新鮮な椿油を使いたい。






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