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好きな顎


私の好きなあごは、
すっきりしていて、男らしいあご。
えらが張っていない。
逆三角形の鋭角的でもない。

正面から見る時、
あごの左右の付け根を結んだ幅と首の幅が同じくらいで、
首と顔の幅の差があまりないあご。

なんでかそういうあごを
とてもきれいだと思う。

髭や、長い髪も好きだけど
隠れるのはもったいない。

一瞬、ほんの一瞬、
そういうあごの人が動画で写って、
きれいで胸を打たれた。

鬼籍の人。
by moriheiku | 2015-02-05 08:00 | つれづれ

心の泉



今日はハープが見えないよ。


楽器は見えても見えなくても、

オーケストラの音の中でハープの弦が一音鳴ると、

心の泉が湧く。


心の泉は、心臓の下くらいにある。


ハープの音と一緒に、

ここから泉が湧く。
by moriheiku | 2015-02-04 08:00 | 音と笛のまわり

音の糸






今日の指揮者さんの指揮はシンプル。


指揮にひっぱられて、

私の中から見えない音の糸が、強く引き出される。


ここ数年、来日の予定もつかないほど人気の上がったこの指揮者さんの

信頼される理由の一つ。


私はほんとうは指揮者の体の前面が見える位置で聴くのが好き。
by moriheiku | 2015-02-03 08:00 | 音と笛のまわり

古い音






この施設は日本語の古い発音を聞くことができる場所だったけど、

ある時から聞けなくなった。


そのまま何年も経って、

時々、また復活していないかな、と訪れてみるけど。

もうこのまま聞けないのかな。




本や少ない動画を頼りに、

古い発音を口に出してみるけど。

もう少し発音したい。体系的に知ってみたい。

まだ真剣度が足らないのだ。
by moriheiku | 2015-02-02 08:00 | 言葉と本のまわり

白梅




一月の終りの方に、ようやく好きな神社へ行った。


木や水や土や岩やそこにある無数の命がひとつになった清浄な山のにおいが、

からだの底まであらって、

わたしはあたらしい空気と入れ替わる。


肺の中まできれいにする。

冷えて澄んだ空気が好きだ。




石段を下まで下ったところの右少し奥に、

白梅が数輪咲いていた。

今年最初の梅の花。梅花の香。
by moriheiku | 2015-02-01 08:00 | つれづれ

センサー


玄関から道路に出るぱお(実家)の小道は、
ゆるく左右に振れている。

小道の真ん中くらいにセンサー式のライトをつけた。

先日ぱおに行った時、
ライトが人が通らないのに点灯する、とぱお母が言う。

「そうそう。」と私「さっき灯いた。」
ぱお父も「ああ、時々灯いてるね。」

薄闇。
暗くなる前に見に行った。
「あ、ついた。」

ライトを取り付けた小道の脇の、藤棚の端に、
季節外れの剪定で伸びた藤の蔓が風に揺れ、
センサーに届いたのだった。


父が剪定鋏で伸びた蔓を伐った。


三人とも思っていたことを控えめに言った。


 「幽霊の・・・」と小さく私。

父 「正体見たり」

母 「そうそれ。」
by moriheiku | 2014-12-28 08:00 | つれづれ

川面 冬



引き潮の河口は広い浅瀬となって、
水底に潜っている石が、ぽつんぽつんと頭をのぞかせてる。


人の頭ほどのその石のひとつひとつに、
一羽づつ、鴨が乗ってる。


石を分けて流れる水と石と鴨を、
鉄橋から見てた。
by moriheiku | 2013-12-01 08:00 | つれづれ

空の音



ことしの春か、初夏くらいから、空の音が変わった。


これまで聞かなかった種類の航空機の音が、
空に聞こえる。


すぐ近くではないけど、
ほどほど近くに、
自衛隊の駐屯地がある。


空港で飛行機をながめながら聞く平和なジェット機の音とは違う種類の音。
いくつかの種類の航空機の音。


時には映画の中だけで聞いたことのある戦闘機のような
空を裂いて速く過ぎていく音を聞いた。


はじめてじかに聞いた。

ああ、これは。すごいな。



だから、空の音から、世の中が変わったと思う。
by moriheiku | 2013-11-30 08:00 | 音と笛のまわり

牛と退職金 幕藩体制の終了


こちらで母方の家の、明治時代の手動消防車(?)のこと打ったけど。
母方の家のこといくつか打とうと思う。

会話の途中、たまたまあるゴルフ場の名前が出た。
母が、あそこのコースの半分は、昔おじいちゃんの牧場だった、と
さらっと言った。

ええっ。牧場してたことあるの?

びっくり。
母んちは、昭和の途中まで牧場を持ってた。
牧場を持つにいたった経緯は、
時代が江戸から明治に移ったことに端を発する。

幕藩体制が終了し、明治政府になった頃、
母方の当時の当主さんは、江戸からこの地方、もともとの地元に戻った。

世の中が大きく変化する時代で、
幕府、諸藩の財政はどこもずいぶん大変だったようだ。

幕府や藩がなくなることは、
幕府、藩から給与(禄)ていた人々にとっては、
現代なら勤めしてきた会社自体なくなってしまうことでもあり、
(体制が変わる意味はそれだけじゃないけど)、
当時の当主さんもいったん失職ということになった。

その時お上から皆に、今で言う退職金のようなものが出たんだけど。

財政難のため、
ご当主さんに支払われた当時の退職金うち、
一部が 牛 だったという。

牛?

現物支給?! いきもの支給?

当時の退職金って何で支払われてたか知らないけど、
牛ってあるの? びっくり。

わりと最近(といっても江戸明治)まで
生き物も立派に行き来する財産の一部だったんだー。それともたまたま?

物々交換の原始時代の価値観まで想像しちゃった。
金銀でできた大判小判の類ならともかく、
素材自体はさほど価値の高くないものが価値のあるお金による経済活動って、
思えば変わってる。


さて牛を受け取ったご当主さんは、
この時は消防車(?)を押して往復した)○○街道を、
自身で江戸から牛を引いて地元まで帰ったという・・・。

「えーー、アハハハハハ!大変そう。」

「そりゃ大変でしょう。人が一人で歩いても大変なんだから。」

江戸は遠いの。
牛を連れてあの峠を越え、牛と一緒にあの大川を船で渡りして。
人が歩くのと違って、牛には餌もやらなきゃならないし。

「牛は何頭?」

「退職金の全部じゃないから、一頭だったと思うけど。」


地元に帰った当主さんは、その一頭を育て牛を増やした。
牧場ができるほどに・・・。

で牧場を始めた、と。

各代の方々の本業は別として、牧場の所有はあとの代の人たちに引き継がれた。
戦時中は、牧場で牛さんの出してくれるミルクが、
食糧不足で栄養不足の母や周囲の人々にずいぶん助けになったそうだ。
遠いところから子供のために牛乳を頼みに来る人もいたそうだ。

はー。知らなかった。
宮沢賢治も、結核の妹トシのために、玉子や牛乳をなんとか手に入れて、
アイスクリームを作って看病したんだった。

生きるための牧場。
生きるための牛乳。

「牛乳の牧場だったの?」

「そう」


母がある程度成長する頃まで、その牧場はあり、
母たち兄弟も、牧場を手伝ったそうだ。

昭和の途中お祖父ちゃん(母の父)が、
牧場を市と、ゴルフ場、他に売却することにした。

牧場が好きだった母は、牧場を売ることを聞いた時、
祖父に、自分にゆずって、自分にやらせて、と頼んだそうだが、

祖父は「女が仕事をするものじゃない」(外の仕事、男の仕事という意味)
とかなんとかで、やらせてもらえなかったと言っていた。


私の初めての犬体験は、母の実家のコリー犬。
子供だった私は、コリー犬におんぶしてもらって遊んでもらった。
母の家がコリー犬を飼っていたのは、牧場の名残か。



母の夫(私の父)は、牧場のあとにできたゴルフ場の会員だけど。
これはたまたま。そこが良いコースだから。






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by moriheiku | 2013-08-21 08:00 | 歴史と旅

海岸



短いトンネルを出て、
海岸沿いの道を走る車としばらく並走。

斜め向こうになじみの山容と、あのビル、スポーツクラブの屋根が見えてきて、
電車はなめらかに駅にすべりこむ。

ホームから見える、海に向かう道の交差点の信号はいつも赤。
by moriheiku | 2013-08-19 08:00 | つれづれ