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好きな顎


私の好きなあごは、
すっきりしていて、男らしいあご。
えらが張っていない。
逆三角形の鋭角的でもない。

正面から見る時、
あごの左右の付け根を結んだ幅と首の幅が同じくらいで、
首と顔の幅の差があまりないあご。

なんでかそういうあごを
とてもきれいだと思う。

髭や、長い髪も好きだけど
隠れるのはもったいない。

一瞬、ほんの一瞬、
そういうあごの人が動画で写って、
きれいで胸を打たれた。

鬼籍の人。
by moriheiku | 2015-02-05 08:00 | つれづれ

白梅




一月の終りの方に、ようやく好きな神社へ行った。


木や水や土や岩やそこにある無数の命がひとつになった清浄な山のにおいが、

からだの底まであらって、

わたしはあたらしい空気と入れ替わる。


肺の中まできれいにする。

冷えて澄んだ空気が好きだ。




石段を下まで下ったところの右少し奥に、

白梅が数輪咲いていた。

今年最初の梅の花。梅花の香。
by moriheiku | 2015-02-01 08:00 | つれづれ

センサー


玄関から道路に出るぱお(実家)の小道は、
ゆるく左右に振れている。

小道の真ん中くらいにセンサー式のライトをつけた。

先日ぱおに行った時、
ライトが人が通らないのに点灯する、とぱお母が言う。

「そうそう。」と私「さっき灯いた。」
ぱお父も「ああ、時々灯いてるね。」

薄闇。
暗くなる前に見に行った。
「あ、ついた。」

ライトを取り付けた小道の脇の、藤棚の端に、
季節外れの剪定で伸びた藤の蔓が風に揺れ、
センサーに届いたのだった。


父が剪定鋏で伸びた蔓を伐った。


三人とも思っていたことを控えめに言った。


 「幽霊の・・・」と小さく私。

父 「正体見たり」

母 「そうそれ。」
by moriheiku | 2014-12-28 08:00 | つれづれ

川面 冬



引き潮の河口は広い浅瀬となって、
水底に潜っている石が、ぽつんぽつんと頭をのぞかせてる。


人の頭ほどのその石のひとつひとつに、
一羽づつ、鴨が乗ってる。


石を分けて流れる水と石と鴨を、
鉄橋から見てた。
by moriheiku | 2013-12-01 08:00 | つれづれ

海岸



短いトンネルを出て、
海岸沿いの道を走る車としばらく並走。

斜め向こうになじみの山容と、あのビル、スポーツクラブの屋根が見えてきて、
電車はなめらかに駅にすべりこむ。

ホームから見える、海に向かう道の交差点の信号はいつも赤。
by moriheiku | 2013-08-19 08:00 | つれづれ

海 電車



日本中にあるなんでもない家やお店の続く街中をしばらく走ると、
街に海の気配がしてくる。

車窓から海は見えなくても、海が近いとわかる。

数分ぼんやり乗っていると、家々が減り緑が増え、時々南に一瞬光るのは海。

ふたつ目の駅を過ぎて、
駅近くにせめぐ家並を過ぎたら一気に松と海。

遠い岬にかすむタンカー、マリーナのヨットのセールの林、黒い松のシルエット。

線路脇の雑草に風をおこして走る海沿いの電車の、
いつもは山側の緑を私は見ているんだけど、

今日は海を見たよ。
by moriheiku | 2013-08-18 08:00 | つれづれ

水の印



空気はカラカラ。
昨夜、夜の内に弱雨があるかもの予報を見たが、
朝起きて玄関を開け外を見ても、地面に濡れたあとはなかった。
乾いたのかも。


青い空に長く飛行機雲を引いて、飛行機が飛んで行く。
上空の湿度の高い印。

あんなに上の秋色の空は、今日は水気が多い。
by moriheiku | 2013-08-17 08:00 | つれづれ

ハンサム



骨格がきれい。

太い骨。顔と同じ幅の首。

女性にはないもの。

軽く走る姿もよく、

枯れてきた姿もまた良い。

あなたのような人をハンサムと言う。
by moriheiku | 2013-08-16 08:00 | つれづれ

山 瞳が洗われる




乾いた瞳に、山の空気の水が流れて、瞳が洗われる。
by moriheiku | 2013-08-15 08:00 | つれづれ

ヒグラシ



ヒグラシの響く山と谷が、遠くないことは幸い。

姿の見えないウグイスが響いて、ヒグラシが響いて、
腕は山の空気の水をかきまぜながら、
緑の山を下る。
by moriheiku | 2013-08-14 08:01 | つれづれ