つづき 荘園内に暮らす人々は、自治意識を持った。 それまでは 経営する耕作地(名 みょう)ごとに点在していた家々を、 自分たちで守りを固め一致して物事にあたれるよう、 住居区域に集めて生活する。 「惣村」の形態になった。 惣村では、決め事は惣村の構成員、全員参加の寄合いで話し合い、 多数決をとる合議制。 惣村内には法律があり、それも惣村の構成員で定められた。 強い結束力を持った。 何か事が起これば、 惣村の全員が団結して積極的に物事にあたる自治意識が、 一揆につながる。 惣村は、 荘園の下でただ支配者と労働者が居住しているものでなく、 一つの自治体だった。 ニュースで、災害時の避難所に聞く公民館や集会所は、 中世にはじまった自立した熱い自治体がルーツと思えば、 ぐっとくる。 つづく
by moriheiku
| 2008-09-24 08:00
| 歴史と旅
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