香と薬 番外 香と音



つづき



 
音をきいているのと、香りをきいているのは、似ている。


お香を習うつもりでいたのに、
笛を習っていた。


香道では、香を嗅ぐことを、聞く、と言う。

嗅ぐを聞くと用いるようになったのは、
日本のお香の歴史の中で見れば比較的新しい。


香りの中に身をひたし、香りをたずねる感覚を言葉にすると、
聞くになったのだろう。



香りに心をかたむける感覚は、
音の中にいるのと似ている。





・2008-05-14 香と薬 02
by moriheiku | 2008-05-16 08:01 | 音と笛のまわり
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