ほしいものを背負う





西行は、

「家富み、年若く、心に憂いなく」

なのに出家して周囲に驚かれたが。



だって、 そういうのは、いらなかったのだから。



ほしくないものは捨てて、

ほしいものに向かったのだから。



ほしくないものを背負って生きることの方を捨てたんだから。




ほしくないものを背負って生きる苦と楽より、


ほしいものを背負って生きるほうの苦と喜びを選んだ。




正直に動くしかないほど、

そこまで突き動かされたのだろう。




その出どころは、

どこかは知らないけれど。








─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2007-05-24 08:00 | 言葉と本のまわり
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