模様を見る。5月



N社のAさんは、現在嘱託でN社に在籍されている。

もともとN社に在籍されており、
定年後、N社の、生まれ故郷に近いこの支局へ戻られた。


ボスは、どんなところでも、どんな人とも友達になる人だ。
あちこちで友達を作っている。
初めて会った人も、数回後にはハグしあっている(笑)。


N社には、
安田大サーカスのクロちゃんによく似た、
現場で雪駄!を履かれている人が居る。
クロちゃんによく似ている上に、ヒップホップな風情。

基本的にまじめなタイプのあつまるN社内で、
他にない存在感を放たれているその人のことを、
Pちゃんと私は、
その通り「クロちゃん」と(心の中で)呼び(心の中で)親しみを感じていた。

前回こちらへうかがった際ボスは、
別部門にもかかわらず、世代も超えて、そのクロちゃんと親しくなっていた。
のでPちゃんと私はひじでつつき合って笑った。




本日、ボスは、
春にこの支局へ戻られてからはじめておめにかかるAさんと、
仕事の合間、様子を見ながら立ち話を続けている。


私もお話をうかがう。

Aさんの仕事は体力も要る専門技術職で、
センスも必要な仕事だ。
出張だらけの人生だ。


そうしたご自身の仕事をこなされつつ、
Aさんは別の部署の人でも、
この人にはセンスがあると見込むと、
○○○(Aさんのされている技術職)をしないか、とスカウトしてきたそうだ。

そうしてAさんは良い○○○を育ててこられた。
うち二人は、△△や□□を担当される○○○になった。
そうした人々を育てたことが自分の誇りだ、と、
おっしゃっていた。


ぽろっと涙がでそうになった。


「お金にはならないけどね。

 いい仕事だよ。」




このかたはすてきなかただなあ。
山がお好きで、そういう話もからむ。
またAさんのお話をうかがえたらいいな。


と、心の中では内向的なわたしが、
一瞬でだって、そう思った。



5月は他社へうかがう機会が多く、
人の織る人生の模様を、
毎日はたで見ている。






─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2007-05-16 08:00 | つれづれ
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