手水鉢





手水鉢にひよどりのつがいが来ている。

交替で、一羽づつ、水を浴びる。


一羽は枝に、一羽は鉢に。

周囲に、絶えず用心しながら、
交互にぱちゃぱちゃぱちゃ、
羽を洗って、


そろそろって頃に、どちらからともなく、
飛び去る。



石は、はねた水で濡れている。






この石の鉢へ来るひよどりのつがいの姿を、
芽生えや日暮の景色のように、
あたりまえに同じものとずっと見続けているわけだが。


いつものつがいと思っていたが、
思えば、ずっと同じひよどりのはずはない。

何代か代替わりしているはず。


そして、つがいが、
とぎれることなくこの水場に来るということは、
少なくとも、常に2組のカップルはいるということ。


猫に食べられちゃったりするハプニングを鑑み、
ここに来たひよどりのつがい数
= 3組以上 × 数代


ひよどりの巣は、見つけたことないのだけど。






─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2007-03-12 08:00 | つれづれ
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