節分、追儺、鬼やらい 02



つづき


ベランダのほこりをはらって。鉢の裏まではらい。

まだ眠っている古い枝を切りとって、芽吹きを待とう。
これから芽を伸ばす、球根を植えよう。





冬の気を一気にはらって、春に向かう、、

ああこれは、節分?



鬼やらい(鬼遣)、鬼払い、追儺(ついな)。

立春の。

邪気(オニ)をはらって、

季節を分ける、節分?


自分だけの。



そうだ。

昨夜はお風呂で何度も、射(弓)の姿勢を繰り返した。

エアギターならぬ、エア弓道。 アハハハハー。


節分、追儺と弓は付きもの。タイムリー。



人も自然の一部だから、

自然が動くのを感じて、

行動するんじゃないかな。

そして、それが、季節の行事になっていったものもあるんじゃないかな。




弓をひく、力、集中、緊張。
矢を放つ瞬間。
ぱ、と弦が離れる。

で獲物が獲れる。明日のごはんがいただける♪と。

弓をひく一連の力の変化の面白さもあっただろうか、
耳の横を、とても速いものが過ぎる、
放った瞬間に、遠くの獲物が倒れるフシギ、
獲物を捕らえる道具への感謝とか、
人が鳴らす音があふれてなかった頃、
弓の弦をはじくと、空気がふるえるような聞き慣れないな音が出る、とか。

古代の人々は、そんなことを感じて、
儀式に弓矢を用いたのだろうか。
わかるような、わからぬような。。




きりきりきり、と弓をひき絞り(エアー)、

矢の向く先を見ると(エアー)、

心が、すっ、と静かになる。


見えないバリアー。

集中して、余計なものははらわれる。 自分の邪念も。



ぱ、と放ち、消える。







切ったハーブの木や草の一部は、
家の中の、数ヶ所に分けて、生けた。

ほとんどが、冬も緑の、ローズゼラニウムとローズマリーだったけど。



ああ、元気だ。生気がある。

切ったばかりの草木のまわりの空気は、
張って、澄み輝いているようだ。



神社でたまに見かける、
生の枝を天冠につけている巫女さんは、すがすがしいものなあ。
そうそう。
巫女さんは、もれなく生の枝を付けていてほしいものだ。





端正な部屋と、生気のある緑。
私の部屋はそれでいいんだ。


しかし実際には、本棚に入りきらない本は、平積み。
ダンベルが床に転がっている。。 ふっ。





樹や草と、共にいるのが好き、だけど。
育てることに熱を注いでいないから、
ベランダの草木は、それぞれ自分たちで茂っている。

ベランダの草木は鉢に居て、自由に育てないんだから。
もっと手をかけてあげないといけなかった。

普段のベランダに出た時にも、切った後も、
こんなになんだから。



暗くなる直前に、ようやく掃除と剪定と肥料をやるのが終わり、
結局、ヒヤシンスの植え替えまではできなかった。




植え替え計画、アンド、逃げ。


何もしないよりは、なぐさめと、ごまかしになったか。 

解決に一つも向かってないが。





─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2007-01-16 07:59 | 言葉と本のまわり
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