節分、追儺、鬼やらい 01



「お先に、失礼いたしま~す♪ オホホホホ~~。」

「なにぃ~。」
と後ろで聞こえるえむごーの悪態なんか、
鳥の羽音、いえ、虫の鼻息よ~。
関係の人には言ってあるからいいんだも~~ん。

私が途中で帰ると、仕事は
「気が抜けてというか、粛々と進む。」(ボス談)
らしいので。

普段、笑わすことに精力を傾けている人間など、
たまには先に去り、
落ち着いた空間で皆様どうぞ。よろしいのかな。。



電車が家の最寄駅に近づいても、今日はまだまだ明るい。
帰ろう、歩こう。家に行こ。

家に、ナーセリーからやってきた、ヒヤシンスのポットがあるんだ。


秋に球根を植えなかったから、
1個づつポットに入った、根出し球根を、11個買った。

まだ、ほんの、小さい芽のものを選んだ。
土から、くちばしがちょんとのぞいてるくらいの。
出ている芽の丈が、一番小さいものを、買った。

大きい鉢に、植え替えよう。




ベランダの草木は、まだ剪定をしていなかったから、
切った。
茂って、葉の落ちたのも、残っているのも、
じゃんじゃん切った。

冬の剪定には遅すぎた。

バラは、1月なのに咲いているものがある。
白いバラを一輪切って、
甘い香り、
瓶に挿した。


鉢の裏もほうきで掃き、落ち葉をかき出した。
夏の照り返しから植物を守るのに敷いたすのこも、
上げて、ほうきとブラシで裏側を掃除した。


剪定は、かわいそうと思ったり自然と違うかと思ったりでなかなかできないが。
木質化し新芽が出せないのであれば、
本当は切ったほうが元気になる。


切って、切って、
はらって。はらって。


年末にもせずにいた隅々まで、

ベランダを、排水溝を、
落ち葉や土ぼこりをかき出し、はらった。


きれいにする。

空気をとおす。




たぶん、私は、春へ向かう準備をしているんだ。

季節と一緒に。




つづく




─── <夕食> ────







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by moriheiku | 2007-01-15 07:59 | 言葉と本のまわり
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