はちの車



 
 
はちの車が駐車場から出て行くのを見下ろしていた。

いつもと違う時間で、光が違う。

それで


車が、ゆっくり、駐車場内を走り抜ける時、

フロントガラスに、樹木の枝葉や、空が、映って、流れた。

ちょっとこちらを見上げたであろう、

はっちゃんの顔は見えなかった。
by moriheiku | 2006-05-04 08:00 | 言葉と本のまわり
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