山を丸刈りにして、 その土地に合って自然に生えていた樹木をすべて伐って、抜き去って、 土地の木が生えてこないように地面をコンクリートで覆った上に別の木を植えた、 あの公園に最初の春が来た。 まっ黄のレンギョウのボーダー。 その上に、桜の列。 グロテスク。 周囲の山々に溶け合わず。 公園を作る人は、 公園を作りました、とはっきりわかるものを作るのが成果。 高度成長期の公園か。 誰のため。 遠くの電車の車窓からもはるかに見える、 山並みの一部の、山肌が露出している。 緑が覆う山々なのに、 木陰も落とさず、さらされる。 多くの植生や生物が、 季節に合わせて更新していたものを。 そこに新しく植えられて、咲いている木々に、罪があるわけではないけれども。 あの山に、そうしたことをするのは、 畏れを知らず、いろんなものを軽んじてる。 あの山を直して。 と、だだをこねてみる。
by moriheiku
| 2008-04-01 08:00
| つれづれ
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