ギモーヴ



お菓子の生地を自主練中。

フレゼをどの程度したらこのくらいの歯ざわりになる。
焼き加減によってこのくらいになる。
生地の配合の違いによって、このくらいになる。

全く同じ配合でも、
混ぜ方を一つ変えただけではっきり別ものになることの面白さ。

レシピを見ても、作り手との力加減、圧力の違いか、
自分の場合はその歯ざわりにいたるにはこの方法だという部分があり、

だから同じ生地、同じ配合でも、おのおののレシピがあるのねと実感し、
これはもう経験しかないーと、自主練習。


フルーツなど他の材料や、
その時作りたいお菓子のイメージに合わせて、
好みの生地を作り出せるよう練習中。
先は長いぜ。



しばらくメインのお菓子を作った後にサブレ作りをしているのは、
サブレ作りがメインのお菓子の生地のついで自主練習の続きになるからなんだけど。

それにしてもあまりにもサブレを作ってる、と今更思って、
このあいだから時々ギモーヴを作ってる。

生地と関係ないけど、
寝る前に作るのにギモーヴは簡単だからいいかなって。


ギモーヴって、はやっているんだかいないんだか、びみょうな感じ。
でも専門店ができているから、ちょっとははやっているのかしら??
私はそれにつられたんだんだけど。

ギモーヴは、噛むと跳ね返るような弾力があって、シュワと口溶けするお菓子。
日本では、卵白を使う傾向のものをマシュマロと呼び、
卵白を使わない傾向のものをギモーヴと呼ぶことが多いそうだ。

マシュマロはもとは植物のマシュマロウの根で作っていたお菓子で、
英語でマシュマロウという植物は、フランス語ではギモーヴ。

材料の植物名がお菓子の名前になったものだが、
今では材料にマシュマロウ(ギモーヴ)は使うことはめったにないそうだ。

マシュマロウの葉はハーブティーで見かけるけれども、
マシュマロウの根は、製菓材料の専門店でも見ない。


私は、第一次お菓子作りブームの時、卵白とゼラチンのマシュマロを作って、
市販のマシュマロと全然ちがう!なんておいしいの!とびっくりしたものだが、

今回は卵白を使わず、ゼラチンとフルーツを裏ごしたピュレで作るギモーヴ。
卵白は別のお菓子に使いたいからギモーヴに使わないの。

ゼラチンを溶かし、フルーツをピューレにし、
湯煎しながらひたすら泡立てつづける。
そして型に流しカット、か型で抜くだけ。

フルーツの色で自然な淡い色合いの、
身近な、かわいらしいお菓子。ギモーヴ。

フルーツを変えたり、卵白を合わせたりして、簡単に変化がつく。


私の主に作るのは、
口に入れた時市販のマシュマロよりずっと弾力があるけれどもすぐ溶ける、
固まるのが早く、絞り出して形作るには向かないタイプ。

作っている途中はひっつきやすく、
梅雨になったら作るのに向かない思うので、
今のうちにあれこれ作っておこう。

昨夜はフルーツのピュレでなく、レモンと、はちみつを少し加えた。
いけるね、ピュレでなくても。
by moriheiku | 2011-05-05 08:00 | つれづれ
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