たこ焼き



持ちにくい形の重い荷物を無理に持って駅まで歩いた。

無理やりな姿勢をしていたので、バッグの革のストラップが食い込み、
鎖骨の端がすごくいたい。


何をするにも痛い。

その日帰宅後痛いところを見たら、
鎖骨の先っぽのとこ、肩の突起のところが、
小さいたこ焼きがついてるみたいに膨らんでいた。

突起のとこは大きな水ぶくれができ、あざになっていた。

靴ずれでなく、バッグずれか。


ああ、痛い。

この骨の突起のところは、
服の縫い目もあたるし、
下着のストラップもあたるし、
春物で軽くなったとはいえのアウターの重みもかかるし。



このバッグは。
そうよ、昨年の夏、やはり重い物を入れてた時、
ストラップが鎖骨の革を破って血が出て、

自分では気が付かなかったけどその血が
おろしたての水色のブラウスから沁み出ていて、
会った人をびびらせたのだった。


良い鞄なんだけど。
冬の間も持つ機会があったけど。
冬は厚着だからストラップの痛さを忘れてて、
また春になって痛い思いをしたというわけだ。

今度はたこ焼きになったか。




靴箱の中で、
どうして私この靴履いてないのかしらっていうバレエシューズあり。

履いて出た。

思い出した。

昨年のまだ寒い春だったか、いえ、その前の、初冬くらいに買って
早速履いて出たら、
バレエシューズでヒールがないから
足底全面から地面の冷たさが直に伝わってきて、
寒くて無理、と履かないまま忘れていたんだった。


血を流して痕になった上にブラウスはひきつれてだめにしたあのバッグ。
痛い経験を学習せずすっかり忘れていたあのバッグは、
薄着の季節が来てまた痛い目にあったけど、

やはり学習せず忘れてた、
こちらのバレエシューズは

今履いてちょうど良かったぞー!


ラッキー。


ということにする。



何気に人の車に便乗し、
小さいブレーキやカーブの度に
シートベルトが肩先にあたって
イターーーとぎゃーぎゃー言って迷惑をかけることになった肩先のたこ焼きは、

三日目にして痛みと水ぶくれがひいて?きたので、
よしとする。
by moriheiku | 2011-04-24 08:01 | つれづれ
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