しずくのお菓子



甥のしずくは、薄い水色の水玉のマスクをしていた。
「ろーらーぶれーど」と言っていた。
「ローラーブレード、買ってもらったの?」と聞くと「うん」とうなずいた。
「よかったね、また見せてね」「うん」


和菓子大好き一家で、
兄夫婦の子供たちも弟夫婦の子供たちも和菓子大好き。
幼児でも。洋菓子よりも。


おやつにお薄をたててお乾菓子と主菓子をいただいて、
ぱお父(私の父 しずく達の祖父)から順番にお菓子をとって、
しずくの順になったら、
しずくの好きなお菓子はもうぱお父がいただいてしまって
しずくは泣いた。


しずく、泣けちゃうの?
好きなお菓子がなくなってしまったから。

武勇伝を次々作ってるしずくであるのに。
かわいいね。


「どのお菓子がほしいの?」と聞くと、
ぱお母(私の母 しずく達の祖母)のお菓子だそうで。

じゃあ半分はいただきなさい、ということで、
粒の涙を落しながら、しずくは
ぱお母のお菓子と自分のお菓子の半分を食べていた。
by moriheiku | 2011-03-26 08:00 | つれづれ
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