つづき 東吉野村。 どうまわろう。地図を見た。 んーと、 はじめに丹生川上神社中社を起点にし、 吉野川の上流の四郷川、大又川を行ってみよう。 丹生川上神社中社の鳥居前のバス停の名前は、蟻通。 蟻通? あ。以前、和歌山県の天野、高野山へ行く途中、蟻通神社があった。 かつらぎ町の蟻通神社。 そうそう、それより前に、私、蟻通のこと、 以前ずいぶん文字に打った。 帰って来てから気がついたけど、 なんだかわかんないけど蟻通についてやけに興味を持ったその時期、 現在の丹生川上神社中社が一時蟻通神社と呼ばれてたって、何かで見た気が。 さらにコメントで、 かつらぎ町の蟻通神社が丹生川上神社中社と関わりのあることに、 ふれていただいたのだった。 おもいっくそ忘れていた。。。 今見てみたら、2008年の7月8月に、 20くらいも、蟻通について記事にしてる (゚Д゚;)。 20て、 ダーーーー(顔、縦線)。 どんだけ忘れられるんだ、自分。_| ̄|○ il||li しかし、丹生川上神社中社前に立ったこの時は、 あ、ここ蟻通だって、きゃっきゃっ、って心の中で思っただけで、 川の水にばかり心をうばわれて、 川の流れる音を聞きながらただわくわく歩いていたのだった。 丹生川上神社中社付近は比較的上流だけれど、まだ川幅はあり、 水に洗われた岩が、水の流れに変化をつける。 すべるように岩の上を水が流れ、 白い飛沫がたち、 淵になるところがあって、 木々は川面に枝葉を伸ばす。 河原がある(完全に護岸された川には河原がない)。 道から川に下りられるところは下りて、岩の起伏の上を歩く。 溜まった水をよけ、 次に足を下ろすところを選びながら、瀬を歩く。 私は、感情を通す遊びより、身体で感じる遊びが好き。 飽きることなくただただ水をたどる。 水の音や、ふれる空気になって、自分はなくなって、 もうこのままなくなってしまいたいよ。 蟻通 ・2008-08-11 テレビ能 「蟻通」 03 ・2008-08-11 テレビ能 「蟻通」 04 ・2008-07-30 芸能の発生 古代~中世 06 和歌と祝詞 蟻通 蟻通が気になっていた時、たまたまテレビでお能の『蟻通』を見た。 その『蟻通』は 御幣の原型(ルーツ)について考えるきっかけになったと思う。 御幣(木綿、垂)のありかたの変化は、 信仰あるいは宗教の変化の経緯を具体的に示す。 民俗の志向の変化を、天気図のように 広く長いスパンで見ていくモデルとなる。 また御幣を考えることは、私にとっては、 その時にはまだ漠然とした印象だけで ことばでは説明できなかった宗教と芸能の根元について語る 具体的なことばを得ることにつながったと思う。 (ことばが自分にとって必要かといえばわからないけど。) また『蟻通』中に語られる和歌と、その中世人の和歌への見方は、 より古い時代の和歌の根源ないしは和歌の中心と考えられていたものについての あまりにも具体的なヒントになっていて驚いた。 『蟻通』に語られる和歌は、もちろん中世的に変質しているが、 そのためにかえってわかりやすかった。 私はもっぱら万葉集から和歌の根源を感じていたけれど、 万葉集歌はまだ根に近すぎて、客観的に言いあらわせなかった。 そうしたことのきっかけとなった蟻通を、すっかり忘れてるって、どゆの? 身体の遊び ・2010-09-21 身体感覚 感情の偏重 ・2009-03-01 草の息 木綿(ゆふ) 御幣 ・2010-08-19 中世芸能の発生 341 倭文(しつ しづ しず 倭文織) ・2010-08-30 中世芸能の発生 352 滝 木綿花 和歌の根 ・2010-02-15 中世芸能の発生 296 ヨム 和歌を詠む(よむ) 芸能 つづく
by moriheiku
| 2010-10-28 08:00
| 歴史と旅
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