中世芸能の発生 212 鈴 太鼓



つづく


日本の古来の鈴は、
金属でなく、木の実や土鈴。


太鼓は、外来の動物の革を張ったものでない。
古事記などにあるような、
木の桶をふせたかたちのものだったらしい。


先進の金属製の鈴や大きく響く革の太鼓は、
好まれて取り入れられ、
音の世界を豊かにした。

角のラッパはあまり好まれなかったようで、
残ってこなかった。



どうも楽器の音に、自然の声を聞いていたようだ。

金属より前の素朴な透明感のある音は、
古いことばのひびきに似ている。





・2009-08-16 中世芸能の発生 187 和琴

・2009-03-25 中世芸能の発生 91 日本語の音



・2009-10-05 中世芸能の発生 210 ささ 神楽声
・2009-10-06 中世芸能の発生 211 ささなみ



私はさ行が一番好き。すずしげ。その次はは行。やさしく上品。
・2008-08-13 さ行
・2009-05-01 中世芸能の発生 122 ささら



・2009-11-24 中世芸能の発生 248 「さ」 「い」 「ゆ」

・2010-03-04 中世芸能の発生 291 サチ 弓矢 狩人 開山伝承
・2010-03-05 中世芸能の発生 292 海幸山幸(ウミサチヤマサチ) ことばの音



・2010-04-07 中世芸能の発生 302 一刀彫


・2007-10-18 鈴とオガタマ
・2007-10-18 鈴と種




鈴の音が聞こえるような 桐の花。 鈴。命の祝福。
・2011-04-19 中世芸能の発生 387 桐の花 自然という底流
神話のアメノウズメノミコトの採り物って結構時代が新しいものある。
新旧入り混じっていて時代の変化とともに採り物が変遷したことを感じられて興味深い。
鏡とか、金属だし。



こもって再生するイノチ。種。種の場所。
・2011-09-01 中世芸能の発生 411 こもる こもりく 参籠 たたなづく青垣
後戸の色は、古来の民俗信仰の色。
この伝説を語る人々の系譜にふさわしい場所。




・2010-02-04 中世芸能の発生 268 古代における聖性とは
・2010-02-11 中世芸能の発生 274 イノチ ユリの花


・2009-12-17 中世芸能の発生 267 一つ松 声の清きは



つづく
by moriheiku | 2009-10-07 08:00 | 歴史と旅
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