つづき 古い修験道は、 自然(と自然の内に静まるもの)と一体となって、その力を身につけ、 常に具体的に人々の願いに応えるものだったようだ。 その目的のため、修験道は、 自然信仰、山岳信仰、仏教、神道、道教、陰陽道、呪術など含む、 幅の広い、ある意味雑多な宗教になった部分があるのかもしれない。 目的は、自然(の神霊)との一体化と衆生救済。 その方便として。 実践と救済が第一。 取り入れた様々は方便。 目的のために、 もっとも効果のある方法が尽くされたということだろうか。 宗教の思想的な洗練よりも、実践。 自然信仰山岳信仰により近い初期の修験道は、 礼拝の対象を限り哲学的に教理を極める宗教とは異なる。 いろんなものを併せ持っていることがえたいのしれなさにも見え、 修験道の誤解にもつながった。 明治の神仏分離では、 修験道は神仏を習合したとして解体をせまられた。 神仏習合は、 衆生済度の方便。 方便 ・2009-05-26 中世芸能の発生 134 芸能の担い手 ・2009-01-02 中世芸能の発生 49 中世仏教の衆生救済 ・2009-07-04 中世芸能の発生 163 修験道 つづく
by moriheiku
| 2009-07-10 08:00
| 歴史と旅
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